ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション [DVD]/ユアン・マクレガー,アルバート・フィニー,ビリー・クラダップ

¥3,990
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 身重の妻ジョセフィーンと暮らすジャーナリストのウィル・ブルーム。彼の父エドワード・ブルームは自らの人生を巧みに語って、聞く人を魅了するのが得意だ。ウィル自身も幼い頃は父の奇想天外な話が好きだったが、年を取るにつれそれが作り話であることに気づき、いつしか父の話を素直に聞けなくなっていた。3年前の自分の結婚式にエドワードが息子ウィルの生まれた日に巨大な魚を釣った話で招待客を楽しませた時、不満が爆発する形でウィルは父に今夜の主役は自分であると訴え、仲違いが生じ、それ以来二人の不和が続いていたのだった。

 "ビッグ・フィッシュ"は、大ボラ話ぐらいの意味。英語には、fishに「怪しい」というような意味があるんですよね。

 このお父さんのほら話が、アメリカらしい馬鹿ぶりを繰り広げてて、楽しいんですよね。それでもティム・バートンも、ファンタジーだけではなく現実との対比を見せるというところで大人ぶりを披露してます。
 
 川の魚をお父さん自身に例えていて、精神分析の象徴の無意識を水としてその中に潜む自己というような読み解きができ、それを上手くストーリーにしているところが見事です。

 テーマは、よくある父と子の和解。アメリカ社会は父系社会なんだなあと再認識しました。