英国王のスピーチ スタンダード・エディション [DVD]/コリン・ファース,ジェフリー・ラッシュ,ヘレナ・ボナム=カーター

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 大英帝国博覧会閉会式で、ヨーク公アルバート王子はエリザベス妃に見守られ、父王ジョージ5世の代理として演説を行った。しかし、吃音症のために悲惨な結果に終わり、聴衆も落胆する。
 エリザベスはアルバートを説得して、言語療法士であるオーストラリア出身のライオネル・ローグのロンドンのオフィスをともに訪れ、アルバート王子に治療を受けさせ始める。


 今の英国女王エリザベス2世のお父さんの物語。この人のお兄さんが、「世紀の恋」と謳われたシンプソン夫人のエドワード8世。

 エドワード8世は、即位後1年でシンプソン夫人と結婚したいために英国王を退位。理由は英国国教会の長である英国王は、2度の離婚歴があるアメリカ女性との結婚はゆるされなかった。エドワードはあくまでシンプソン夫人と結婚しようとしたわけです。称号を与えて愛人とすることをしなかったエドワードって、ある意味誠実だなと思いますけど、国王としては無責任ですね。

 アルバートは、響きがドイツ的であるということで即位に際してジョージ6世を名乗り、ナチス・ドイツとの戦争に挑む英国民に語りかける数々のラジオ演説を行った。

 子供の頃虐待に近い厳しい教育を受けて、吃音症になったジョージの言語障害の克服の物語です。

 ジョージ6世が、吃音症だったという話を初めて知ったのでとても面白く見る事が出来ましたね。吃音の演技も見事。

 でも、自分が書いたわけでもないスピーチ原稿を読むだけなんですよね。英国の王族ってあまりレベル高くないよなと思ってしまいます。今のエリザベス女王も競馬の話しかできないとか言われてるし、日本の皇太子がオクフォード大に留学して本当に論文を提出したので英国人が驚いたとか聞くし・・・。

 王族が本当に勉強するなんて誰も期待しないのがヨーロッパの常識みたいです。

 それでも、「善良王」というニックネームを持ったこのジョージ6世の生き方は見事ですね。