アイズ ワイド シャット [DVD]/トム・クルーズ,ニコール・キッドマン

¥1,500
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ニューヨークの開業医ビルとアリスの倦怠期を迎えている夫妻は、ビルの患者で友人のジーグラー夫妻が開いたクリスマス・パーティーに招かれる。このパーティでビルはピアニストであり旧友のニックと再会し、アリスはビルと別れて個別にパーティーを楽しむことにしたが、ビルは女性たちに誘惑され、一方でアリスはハンガリー人の紳士に誘惑される。
その後、マンディーという若い女性がドラッグを吸引し倒れてしまう。ビルの適切な処置でマンディは一命を取りとめたが、ビルはジーグラーにこのことを口止めされた。
帰宅後パーティでの事を語りあううち、「男が夢中になるのは君は美しい女性だから」という言葉から口論になり、アリスはバカンスで見た海軍士官に心を奪われたと語り、ビルはショックを受ける。
その時電話が鳴り、患者が亡くなったと知らせをうけたビルは夜の街に出かける。そして・・・。
倦怠期の夫婦の危機と機微を描いたスタンリー・キューブリックの遺作。
半分引用させてもらったのに悪いんですけど、この作品のWikiはレベルが低くて幻滅しました。この作品は、様々な解釈が出来ると思うんですね。見る人の理解力・推理力・情緒教養度を試すような作品だと思います。スタンリー・キューブリックの晩年にふわさしいなと思いました。
また映像の美しい事。どんな場面も演出・映像ともに一流という感じがしました。
精神分析の影響がすでにある時代の1920年代の作品が原作だそうで、ビルが彷徨う夜の街と秘密の乱交パーティは、彼の精神世界の表象だという感じです。妻のアリスが夢で男たちと乱交するのに比べ、ビルの方が参加する乱交パーティは、驚くほどエクスクルーシブなパスワードが必要な秘密結社のような団体の物。それぐらい彼には心の奥底にしまいこまれた世界だと言う事を現わしている。
そこで謎の女性に救われる。「あなたの来る場所ではない。危険よ。」これは、ビル自身の心の奥の声でもあるんですね。
最後、自分が命を助けたマンディーが謎の女性だったのだとわかる。これが唯一明らかになった事。しかし、事故死か殺されたのかわからない。
しかし、結末として夫婦の絆が確認されてメデタシメデタシとなるので、一応スッキリしますね。
でもこういう夫婦の機微を描くって、名監督の晩年の作品にはよくあるような・・・。ヴィスコンティの遺作の『イノセンス』も夫婦の心の行き違いがテーマだったよね。
この時、トム・クルーズとニコル・キッドマンは夫婦でしたよね。私、背の高さが夫婦でほぼ同じっていいなと今回映画観てて思いました。
でも、この2人は夫婦の危機を乗り越えられなかったのよね。

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ニューヨークの開業医ビルとアリスの倦怠期を迎えている夫妻は、ビルの患者で友人のジーグラー夫妻が開いたクリスマス・パーティーに招かれる。このパーティでビルはピアニストであり旧友のニックと再会し、アリスはビルと別れて個別にパーティーを楽しむことにしたが、ビルは女性たちに誘惑され、一方でアリスはハンガリー人の紳士に誘惑される。
その後、マンディーという若い女性がドラッグを吸引し倒れてしまう。ビルの適切な処置でマンディは一命を取りとめたが、ビルはジーグラーにこのことを口止めされた。
帰宅後パーティでの事を語りあううち、「男が夢中になるのは君は美しい女性だから」という言葉から口論になり、アリスはバカンスで見た海軍士官に心を奪われたと語り、ビルはショックを受ける。
その時電話が鳴り、患者が亡くなったと知らせをうけたビルは夜の街に出かける。そして・・・。
倦怠期の夫婦の危機と機微を描いたスタンリー・キューブリックの遺作。
半分引用させてもらったのに悪いんですけど、この作品のWikiはレベルが低くて幻滅しました。この作品は、様々な解釈が出来ると思うんですね。見る人の理解力・推理力・情緒教養度を試すような作品だと思います。スタンリー・キューブリックの晩年にふわさしいなと思いました。
また映像の美しい事。どんな場面も演出・映像ともに一流という感じがしました。
精神分析の影響がすでにある時代の1920年代の作品が原作だそうで、ビルが彷徨う夜の街と秘密の乱交パーティは、彼の精神世界の表象だという感じです。妻のアリスが夢で男たちと乱交するのに比べ、ビルの方が参加する乱交パーティは、驚くほどエクスクルーシブなパスワードが必要な秘密結社のような団体の物。それぐらい彼には心の奥底にしまいこまれた世界だと言う事を現わしている。
そこで謎の女性に救われる。「あなたの来る場所ではない。危険よ。」これは、ビル自身の心の奥の声でもあるんですね。
最後、自分が命を助けたマンディーが謎の女性だったのだとわかる。これが唯一明らかになった事。しかし、事故死か殺されたのかわからない。
しかし、結末として夫婦の絆が確認されてメデタシメデタシとなるので、一応スッキリしますね。
でもこういう夫婦の機微を描くって、名監督の晩年の作品にはよくあるような・・・。ヴィスコンティの遺作の『イノセンス』も夫婦の心の行き違いがテーマだったよね。
この時、トム・クルーズとニコル・キッドマンは夫婦でしたよね。私、背の高さが夫婦でほぼ同じっていいなと今回映画観てて思いました。
でも、この2人は夫婦の危機を乗り越えられなかったのよね。