<東映オールスターキャンペーン>別れぬ理由 [DVD]/三田佳子,津川雅彦,古尾谷雅人

¥2,940
Amazon.co.jp
大手の病院で外科医長を務める速水修平は42歳。妻・房子は雑誌記者として働いており、38歳という年齢ながら美しさはますます円熟味を増していた。二人の間には17歳の娘・弘美がいる。修平は月に何度か人妻・岡部葉子との浮気を楽しんでいたが、弘美はふだん寮住まいで週末家に帰る程度、房子も仕事柄夜は遅く、いちおう円満な家庭生活を送っていた。ある夜、修平が帰宅すると電話が鳴り、受話器を取ると唐突に「もう帰ったんですか?」という男の声がした。不信な電話に房子を疑い始める修平。房子は年下のカメラマン・松永と取材を重ねるうちお互いに惹かれ、プライベートにも会うようになったのである。
1987年の作品で、久しぶりに見ました。
個人的には、渡辺淳一原作の映画の中では一番出来の良い作品ではないかと思います。こういう大人がみるのにふさわしい文芸物の微妙な心の機微が描かれた作品を見ると、漫画が原作の作品ではこうはいかないよねと思います。最近こういう映画ないですもんね。
2人の名優の丁々発止のかけあいが見事です。三田佳子って名優なのかって言われると、「そう思います。」と答えますね。この演技なら。それと、こういう大女優さんてやはり生まれ育ちが上品っていうことが基本にないといけないように思います。下品に崩す事ならいくらでも出来ますから、上品っていうのを持ってることが女優の条件かもしれないなと思います。
でもファッションはひどい。この時代のファッションってほんとに恥ずかしい。肩パッドの入ったジャケットがいま見るととっても変です。
ストーリーの方で言うと、お互いに浮気し合う夫婦の喧嘩と収まり具合を描いてるんですけど、男の方が家父長制の名残を引きずってるので、自分は難なく浮気しているのに女房の浮気にどうしていいのか心の持って行き方がわからないんですね。また女房の浮気相手もこの人だけは本気だと言う感じの危うさがあります。逆に、女房の方は貞淑でなくてはという感覚にしばられているところからどう抜け出すのかという葛藤があります。
倫理的なことを抜きに考えると、ハッピーエンドなので楽しく見られます。

¥2,940
Amazon.co.jp
大手の病院で外科医長を務める速水修平は42歳。妻・房子は雑誌記者として働いており、38歳という年齢ながら美しさはますます円熟味を増していた。二人の間には17歳の娘・弘美がいる。修平は月に何度か人妻・岡部葉子との浮気を楽しんでいたが、弘美はふだん寮住まいで週末家に帰る程度、房子も仕事柄夜は遅く、いちおう円満な家庭生活を送っていた。ある夜、修平が帰宅すると電話が鳴り、受話器を取ると唐突に「もう帰ったんですか?」という男の声がした。不信な電話に房子を疑い始める修平。房子は年下のカメラマン・松永と取材を重ねるうちお互いに惹かれ、プライベートにも会うようになったのである。
1987年の作品で、久しぶりに見ました。
個人的には、渡辺淳一原作の映画の中では一番出来の良い作品ではないかと思います。こういう大人がみるのにふさわしい文芸物の微妙な心の機微が描かれた作品を見ると、漫画が原作の作品ではこうはいかないよねと思います。最近こういう映画ないですもんね。
2人の名優の丁々発止のかけあいが見事です。三田佳子って名優なのかって言われると、「そう思います。」と答えますね。この演技なら。それと、こういう大女優さんてやはり生まれ育ちが上品っていうことが基本にないといけないように思います。下品に崩す事ならいくらでも出来ますから、上品っていうのを持ってることが女優の条件かもしれないなと思います。
でもファッションはひどい。この時代のファッションってほんとに恥ずかしい。肩パッドの入ったジャケットがいま見るととっても変です。
ストーリーの方で言うと、お互いに浮気し合う夫婦の喧嘩と収まり具合を描いてるんですけど、男の方が家父長制の名残を引きずってるので、自分は難なく浮気しているのに女房の浮気にどうしていいのか心の持って行き方がわからないんですね。また女房の浮気相手もこの人だけは本気だと言う感じの危うさがあります。逆に、女房の方は貞淑でなくてはという感覚にしばられているところからどう抜け出すのかという葛藤があります。
倫理的なことを抜きに考えると、ハッピーエンドなので楽しく見られます。