決断できない日本 (文春新書)/ケビン・メア

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「沖縄はゆすりの名人」などとレッテルを貼られ更迭された米国務省元高官があかした事件の真相。対日政策三十年のキャリアをもつ外交官が見たアメリカ政府の本音。
今年の初めに共同通信の報じた「沖縄はゆすりの名人」などとアメリカの学生への講義で語ったとされた内容にについて「嵌められた」とメア氏は語ってます。共同通信の石山永一郎記者と猿田佐世というアメリカ留学中の弁護士という左翼の陰謀だと言う話で、このメア氏の証言にかなりの信ぴょう性を感じました。
こういうやり口は、ジャーナリストである前に左翼である記者がやる常套手段です。朝日新聞などが数々行ってきた捏造報道とほぼ同様。共同通信の石山とういう名前は覚えて覚えておかなくてはいけないと思います。
講義を受けた学生たちは反基地団体の主催するツアーで沖縄を訪問し、石山記者の自宅に招かれているとのことで、完全に基地反対派左翼にお膳立てされたものだったようです。
しかし、メア氏が講義で語ったと言う沖縄の補助金の問題というのは、沖縄が日本政府からお金をゆすりとっているいう表現があたらずといえども遠からずと言う感じで、無知な私などは「沖縄ッてそういう風になってるんだ」と慨嘆するものがありました。メア氏は、沖縄の現状をアメリカの立場から困った問題だと言う視点で語ったもんであり、特に差別的なものではなかったのだと思います。
沖縄の基地の底地は、日本政府の借地権料がついていて高値で売買されている。沖縄の地価が下がっても基地の借地権料は、年々上がっている。地主一人当たりで分けると235万円になるそうです。
また、普天間基地の近くに小学校があり宜野湾市の井波前市長が心配していた。日本政府は小学校を移転させようとしたが、驚くべきことに移転に反対したのが井波前市長だった。小学校が移転してしまえば、基地反対の材料がなくなり「基地のない沖縄」を標榜する革新系地方政治家の存在意義がなくなるというわけです。
沖縄に左翼系の首長が多い理由がよくわかりました。日本政府からの補助金を分配すれば首長として仕事した事になるので、無能な左翼の政治家でも選挙に通って来てしまったのですね。
原発のある自治体と同じ図式で、補助金というのは麻薬のたぐいと同じ効果を発揮してそれを受け取る自治体を自立不能にしてしまうようです。
安全保障に関するメア氏の意見も現実的なもので、平和ボケ症状の自覚のある人は安全保障ってなんなのか知るためにも読んで見るとよいと思います。
書かれたことには、アメリカからの見方という一定の相対化は必要だと思います。沖縄の問題は複雑で、日本とアメリカは今は同盟を結んでいるとしても、過去には沖縄で戦闘を行ったわけです。アメリカ人は、戦前の日本に対しては日本の立場を擁護する筈はないのですから。
その中で、沖縄人の「日本軍よりアメリカ軍に助けられた」というような発言を聞くと「では、なぜ日本復帰に際して反対しなかったのか」と問いただしたくなる。何か、日本の罪悪感に訴えようと言う感じがして、仕方がない。独立などと言う事が非現実的である以上、自分たちの帰属はどこなのかはっきりさせて物を言えと言う感じがします。だから「ゆすりの名人」と言う言葉にいくばくかの真実味があるのですよね。
タイトルになってる日本の与党政治家が決断しないという批判に対しては「そんな事はよくわかってる」、外人に言われたくないよ。

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「沖縄はゆすりの名人」などとレッテルを貼られ更迭された米国務省元高官があかした事件の真相。対日政策三十年のキャリアをもつ外交官が見たアメリカ政府の本音。
今年の初めに共同通信の報じた「沖縄はゆすりの名人」などとアメリカの学生への講義で語ったとされた内容にについて「嵌められた」とメア氏は語ってます。共同通信の石山永一郎記者と猿田佐世というアメリカ留学中の弁護士という左翼の陰謀だと言う話で、このメア氏の証言にかなりの信ぴょう性を感じました。
こういうやり口は、ジャーナリストである前に左翼である記者がやる常套手段です。朝日新聞などが数々行ってきた捏造報道とほぼ同様。共同通信の石山とういう名前は覚えて覚えておかなくてはいけないと思います。
講義を受けた学生たちは反基地団体の主催するツアーで沖縄を訪問し、石山記者の自宅に招かれているとのことで、完全に基地反対派左翼にお膳立てされたものだったようです。
しかし、メア氏が講義で語ったと言う沖縄の補助金の問題というのは、沖縄が日本政府からお金をゆすりとっているいう表現があたらずといえども遠からずと言う感じで、無知な私などは「沖縄ッてそういう風になってるんだ」と慨嘆するものがありました。メア氏は、沖縄の現状をアメリカの立場から困った問題だと言う視点で語ったもんであり、特に差別的なものではなかったのだと思います。
沖縄の基地の底地は、日本政府の借地権料がついていて高値で売買されている。沖縄の地価が下がっても基地の借地権料は、年々上がっている。地主一人当たりで分けると235万円になるそうです。
また、普天間基地の近くに小学校があり宜野湾市の井波前市長が心配していた。日本政府は小学校を移転させようとしたが、驚くべきことに移転に反対したのが井波前市長だった。小学校が移転してしまえば、基地反対の材料がなくなり「基地のない沖縄」を標榜する革新系地方政治家の存在意義がなくなるというわけです。
沖縄に左翼系の首長が多い理由がよくわかりました。日本政府からの補助金を分配すれば首長として仕事した事になるので、無能な左翼の政治家でも選挙に通って来てしまったのですね。
原発のある自治体と同じ図式で、補助金というのは麻薬のたぐいと同じ効果を発揮してそれを受け取る自治体を自立不能にしてしまうようです。
安全保障に関するメア氏の意見も現実的なもので、平和ボケ症状の自覚のある人は安全保障ってなんなのか知るためにも読んで見るとよいと思います。
書かれたことには、アメリカからの見方という一定の相対化は必要だと思います。沖縄の問題は複雑で、日本とアメリカは今は同盟を結んでいるとしても、過去には沖縄で戦闘を行ったわけです。アメリカ人は、戦前の日本に対しては日本の立場を擁護する筈はないのですから。
その中で、沖縄人の「日本軍よりアメリカ軍に助けられた」というような発言を聞くと「では、なぜ日本復帰に際して反対しなかったのか」と問いただしたくなる。何か、日本の罪悪感に訴えようと言う感じがして、仕方がない。独立などと言う事が非現実的である以上、自分たちの帰属はどこなのかはっきりさせて物を言えと言う感じがします。だから「ゆすりの名人」と言う言葉にいくばくかの真実味があるのですよね。
タイトルになってる日本の与党政治家が決断しないという批判に対しては「そんな事はよくわかってる」、外人に言われたくないよ。