ハワイ滞在の2週目に入って、少しはいい物食べなくてはと思って、ロイヤル・ハワイアン・センターの3Fにある、Wolfgang's Steak Houseというレストランにランチを食べに行ってみました。

 カジュアルなレストランによくあるメニューの写真はなく、外には英語と日本語のメニューが出してあって、ランチ・メニューはかなりお値打ちというスタイル。

 後で考えるとかなりの高級レストランだったようです。テーブル・クロスもナプキンも純白の布製でした。後でHISのオプショナル・ツアーになっているレストランでは最高の値段が付いているのを発見しました。

 私が食べたのは本日のスープからクラム・チャウダー、アントレ・サラダのコースからフィレ・ミニヨン・サラダ、そして飲物としてジンジャー・エール。

 クラム・チャウダーは美味しかったし量は多かったけど疑問は感じなかった。
 
 次に運ばれて来たフィレ・ミニヨン・サラダというプレートを見たときちょっと「え?」と思った。その皿には、牛肉のステーキを一口大に刻んだものをホットドッグ状のバンズにはさんだものと、生のレタスに生の玉ねぎとトマトときゅうりのピクルスが乗った物と、山盛のフレンチ・フライとフライド・オニオンが添えられてました。「サンドイッチだったんだ。」と思った。サラダにはドレッシングはかかっておらず、ケチャップが小さなカップに入った物がお皿に乗っかってました。

 「ふむむ」と思いつつ、ボソボソ下を向いて食べていると、何か話しかけられた。顔を上げるとウェイターではないネクタイをつけたワイシャツの男性が私を見降ろしていた。目が合うと彼は日本語で言った。「美味しいですか?」「あ、あ、美味しいですよ。」まずくはなかったですからね。でも一瞬「なんでサラダなのに生野菜よりポテトの方が多いんですか?」と聞いてみようかと思った。でも、そんな日本語がこの人にわかる筈ないと思ったし、英語を考えるのもめんどいし・・・。


 ということで、午後からのプライヴェート・レッスンでグリフ君にアメリカ人にとって、「サラダ」って何?と聞いてみた。彼の答は、「主にレタスだ。レタスの上にトマトとかきゅうりとか・・いろいろ生野菜の乗った物。」じゃ、フィレ・ミニヨン・サラダだったらどんな料理を想像するか?と聞くとメインがサラダでその上にフィレ・ミニヨン・ステーキが乗った物」と言う答。私の想像したものです。出された料理は主にフレンチ・フライだったと言うと「多少変だが、アメリカ人にとってポテトとパンは、日本のライスだよ。」という答。またアメリカでは、サラダにドレッシングをかけないかと聞くと「かけるよ。」と言う答。ケチャップがドレッシングだったのかなというと「ケチャップはポテト用だよ。」と言う答。やはりちょっとweird(変)な料理だったみたいです。

 またこちらのレストランで、ウェイターやウェイトレスが料理を運んできた後もしばしば様子を見に来て「Are you ok?」と聞くのは何故なのか。日本ではそんなことしないよ。と聞くと「何か不足はないか、他に欲しい物はないか?」と聞いている。グリフ君は、「チップがほしいからだよ。僕も実は聞いてほしくない。ほっといてほしいと思ってFine,thank you.とだけ答えている。」との答え。

先のマネージャーと覚しき男性の「美味しいですか?」に私がもし No と言ったらどうなるのか?「彼は料理を取り変えて別の料理を出してくれて、多分最初の料理の代金は取らない。」「へえー。」そういうのを make a fuss (文句を言う)というそうです。

 アメリカで言うgood serviceってどんなのなのか聞くと、フレンドリーな態度で、コーヒーカップや水のグラスが減っていたら足しに来てくれて、何か不足はないか満足しているか注視して聞いてくれることだそうだ。つまり私は、good serviceを受けてたわけですね。だから、チップを置かなければいけない。

 ということで「日本にはチップはないんですが・・・、チップって?」と言うと「基本的に15%から20%を義務として払う。」どういう所でチップがいるかというとまずテーブルとカウンターで食べる料理や飲み物。マクドナルドのような料理や飲み物を渡されるだけの店の場合は払わなくて良い。
 タクシー、ホテルの掃除係に枕の上に置くピロウ・チップ、またポーターにも荷物を運んでもらったら払う。

 「僕は大学生の頃、飲物にはチップを払わなくて良いと思っていて1年ぐらい払わずにいたら人に飲物にもチップを払うんだよと教えられてすごく shamed(恥ずかしかった)。」とグリフ君は言ってました。

 でも、モアナ・サーフライダーというハワイで一番古い高級ホテルに朝ごはんを食べに行ったときにも思ったんですが、このグッド・サーヴィスって私にはGoodに思えない。せっかく砂糖とクリームでちょうど良い味にしたコーヒーを2・3口飲んだと思ったらダバダバfill upされてしまう。それに日本の喫茶店でやたらウエイトレスに水をおかわりしに来られると、「長居しないでくれ」という意味に受け取られると思うんですが、私もそんな気分になりました。モアナの朝食も席が空くのを待っている客がいるので客商売の性質上早くお客に回転してもらいたい筈で、ウェイターの1人がこう言いました。

「Do you wanna one more cup of coffee before you go?」もう You go でしょうって言われてるもんね。

レストランのサーヴィスもaggresiveなんですよね。アメリカでは。