フランソワ・トリュフォー『終電車』

終電車 [DVD]/カトリーヌ・ドヌーブ,ジェラール・ドパルデュー,ジャン・ポワレ

￥3,990
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　ナチス占領下のパリ。女優マリオンは、南米に逃亡したユダヤ人で、支配人兼演出家の夫の代わりにモンマルトル劇場を切り盛りしていることになってはいたが、その実、夫ルカは劇場の地下に潜み、夜の妻の訪問だけを楽しみに国外脱出の機会を待つ身だった。現在の演出家ジャン＝ルーはドイツ軍にも顔がきき、御用評論家とも親しい。相手役ベルナールはレジスタンスと通じているらしい。
　そして新作『消えた女』は好評を持って迎えられるが、評論家ダクシアは芝居をユダヤ的と非難した。それを怒ったベルナールは偶然居合わせた彼を殴りつける。劇場存続に賭けるマリオンは愛を感じ始めていたベルナールを遠ざけねばならない。
　そんな折、いよいよレジスタンスの参加を決意したベルナールが劇場を去ろうとすると、抜き打ちのゲシュタポの捜査を受ける。

　トリュフォーの晩年の佳作。

　これを見ると、実際に敵に占領された国や地域に住んだら戦争への態度がいかに難しいものか、よくわかります。国境を外国と接していたら甘ったるい非現実的な事は言っていられないのですよね。

　その中でも、フランス映画らしくルカとベルナールとマリオンの三角関係が描かれていて少し美貌の衰えたカトリーヌ・ドヌーヴととも映画に華やかさを与えています。

　マリオンという女性がベルナールに魅かれながらも、夫を献身的に助ける立派な妻を演じていて素晴らしい人間性を見せています。

　しかし、フランスって戦争弱いですよね。