モーリス HDニューマスター版 [DVD]/ヒュー・グラント,ジェームズ・ウィルビー,ルパート・グレイブス

¥3,990
Amazon.co.jp
1909年、ケンブリッジ大学。キングス・カレッジの寮生モーリスは、同期生で優等生のリズリーと討論を交わすために訪れたトリニティ・カレッジで、討論のメンバーであるクライヴ・ダーハムと出会った。彼は、ギリシャの古典的理想主義と同性愛の信奉者で、夏のある日、モーリスに愛を告白した。しばらく後、クライヴの別荘、ペンダースレイ・パークで過ごしたモーリスは、そこに集う優雅な人々に魅了されると同時に、2人の親密さは増していった。
1911年、学校を卒業した2人は、それぞれ違う道へ進んだ。モーリスは株の仲買人に、クライヴは法廷弁護人として働いていた。そんな矢先、優等生だったリズリーが街で男を買いおとり捜査で警察に逮捕されてしまう。法廷での弁護をリズリーに頼まれるが尻ごみするクライヴ。
クライヴはモーリスとの関係を清算するべく、母から勧められた女性アンと結婚する。モーリスは苦悩の底に落とされるが・・・。
このDVDがツタヤの宅配レンタルで在庫が5枚に関わらず1位登録者が300人以上で、1年以上たっても順番が回って来ない。前にテレビで見た事あるし、買うほどじゃないですし、レヴューに出てたYOU TUBEの動画で見てしまいました。
確かに見た事あった。ところどころ覚えていました。
リズリー卿の逮捕でクライヴが情けないくらいビビってしまい、母の言いつけどおりの女性と結婚するのは、彼の同性愛志向が本物でなく父がおらず女性の家族に囲まれてる圧迫感に対する嫌悪と、若者の同性愛がかっこいいと思う様な高踏主義への憧れ、それと性的に弱い生まれつきによるものでしょうね。
それに対して映画の冒頭で少年のモーリスが海辺でバリー博士の性教育にそっけなく「僕は結婚しません」と答えているのを見ると、彼の同性愛志向は本物だったのだと思います。
でも結論から言って、これ同性愛がテーマの映画ではないです。『チャタレー夫人の恋人』と同じ、階級対立がテーマの話だと思います。この映画のモーリスは召使のスカダ―と、『チャタレー』のコニーは森番のメラーズと結ばれる。
同性愛については、この当時のイギリスでは刑法に触れるので、同性愛行為がばれると逮捕、懲役と言った刑罰をうけるのと同時に社会的地位や名誉を失ったわけで、理想が法律になってた時代で、そういう時代もあったんだねという感じです。
まあ隠れてこそこそやれば良かったわけで、『チャタレー』のコニーも不倫自体を禁じられたのではなく同じ貴族の男との間に子供を作れと夫に言われている。
コニーもモーリスも自分の本望に従って、偽善的な社会の規範を乗り越える訳です。刑罰や社会的罰則を恐れず。
映画をみてても、イギリスの召使を雇う様な人たちが、召使たちに人間性を認めていないのがよくわかります。こういう社会で、政治の方向を決める手段として発達したのが民主主義なのだと思うと、日本の「民主主義」がなんか怪しげな理由もわかる気がします

¥3,990
Amazon.co.jp
1909年、ケンブリッジ大学。キングス・カレッジの寮生モーリスは、同期生で優等生のリズリーと討論を交わすために訪れたトリニティ・カレッジで、討論のメンバーであるクライヴ・ダーハムと出会った。彼は、ギリシャの古典的理想主義と同性愛の信奉者で、夏のある日、モーリスに愛を告白した。しばらく後、クライヴの別荘、ペンダースレイ・パークで過ごしたモーリスは、そこに集う優雅な人々に魅了されると同時に、2人の親密さは増していった。
1911年、学校を卒業した2人は、それぞれ違う道へ進んだ。モーリスは株の仲買人に、クライヴは法廷弁護人として働いていた。そんな矢先、優等生だったリズリーが街で男を買いおとり捜査で警察に逮捕されてしまう。法廷での弁護をリズリーに頼まれるが尻ごみするクライヴ。
クライヴはモーリスとの関係を清算するべく、母から勧められた女性アンと結婚する。モーリスは苦悩の底に落とされるが・・・。
このDVDがツタヤの宅配レンタルで在庫が5枚に関わらず1位登録者が300人以上で、1年以上たっても順番が回って来ない。前にテレビで見た事あるし、買うほどじゃないですし、レヴューに出てたYOU TUBEの動画で見てしまいました。
確かに見た事あった。ところどころ覚えていました。
リズリー卿の逮捕でクライヴが情けないくらいビビってしまい、母の言いつけどおりの女性と結婚するのは、彼の同性愛志向が本物でなく父がおらず女性の家族に囲まれてる圧迫感に対する嫌悪と、若者の同性愛がかっこいいと思う様な高踏主義への憧れ、それと性的に弱い生まれつきによるものでしょうね。
それに対して映画の冒頭で少年のモーリスが海辺でバリー博士の性教育にそっけなく「僕は結婚しません」と答えているのを見ると、彼の同性愛志向は本物だったのだと思います。
でも結論から言って、これ同性愛がテーマの映画ではないです。『チャタレー夫人の恋人』と同じ、階級対立がテーマの話だと思います。この映画のモーリスは召使のスカダ―と、『チャタレー』のコニーは森番のメラーズと結ばれる。
同性愛については、この当時のイギリスでは刑法に触れるので、同性愛行為がばれると逮捕、懲役と言った刑罰をうけるのと同時に社会的地位や名誉を失ったわけで、理想が法律になってた時代で、そういう時代もあったんだねという感じです。
まあ隠れてこそこそやれば良かったわけで、『チャタレー』のコニーも不倫自体を禁じられたのではなく同じ貴族の男との間に子供を作れと夫に言われている。
コニーもモーリスも自分の本望に従って、偽善的な社会の規範を乗り越える訳です。刑罰や社会的罰則を恐れず。
映画をみてても、イギリスの召使を雇う様な人たちが、召使たちに人間性を認めていないのがよくわかります。こういう社会で、政治の方向を決める手段として発達したのが民主主義なのだと思うと、日本の「民主主義」がなんか怪しげな理由もわかる気がします