朴泰赫『醜い韓国人』

醜い韓国人―われわれは「日帝支配」を叫びすぎる (カッパ・ブックス)/朴 泰赫

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１９９３年に書かれた韓国人ジャーナリストによる日本に絡めた自国批判の書。

　こういうの韓国国内では、出版できないのですよね。なので韓国人は日本人を見下し、嫌悪する言論をマスコミでは垂れ流しているけれども、実際の態度は・・・。例えば２００９年に釜山の射撃場で日本人観光客が火災で１０人亡くなった時には、日本人に対する賠償額を韓国人に対するものよりかなり大きい金額にするなど、日本人を丁重に扱わなければならない空気に支配されているなど、やはり日本は「旧宗主国」なんだと思いました。韓国に関するニュースに注意しているとよくそういう場面に出くわします。

　表面的には、反日をやるけれども、裏では日本に依存するというか「事大する」行動がひんぱんに垣間見える。

　最近の大韓航空機の竹島周辺への領空侵犯問題で、日本が大韓航空を外務省職員に１ケ月使用自粛させただけで大騒ぎ。甘えるなと言いたいです。日本を外国と見なしていないようなところが韓国にはあるようです。

　この本の内容についても、韓国の過去の残忍な風習やおぞましい人肉食の習慣など目新しい記述もありましたが、基本的に韓国人の書く本には、自分を客観的にみる視点は見られない。

　日本統治の時代には、悪いことは日本のせい。

　日本統治前は、悪い事は中国のせい。

　日本統治後は、悪い事はアメリカのせい。

　
　つねに、強い他者に依存しようとする「事大主義」は、周辺の大国日、露、中のどの国にも見られない。また中国の周辺諸国ベトナム、モンゴルなどにも見られない体質で、それこそが韓国の個性と言うべきものです。そうやって依存し、中国文化を丸のみした過去があり、中国になりたがりながらも、決して中国にはなれないし、日本が占める位置がどんなに羨ましくとも日本にはなれないので、結果として幸運があるにせよ韓国と言う国が消滅することなく、独立と個性が保てている不思議な強かさ。

　韓国を嫌いだなどと言う必要はないのです。

　できるだけ、付き合うふりしてうまく関わり合いを避けるのがよいと思います。