「原発に反対するなら電気使わないのか?」という文句があるんですけど、月に電気代3000円程度で暮らしているので、それほど電気つかってないよなという自負はあります。
 原発に反対するため、今年の夏はエアコンなしで過ごすようにしようと思います。

 ヴィデオ・ニュースに登場していらした、小出先生も筋金入りと言うか、「テレビは見ません。」とおっしゃっていたし、研究所の自分の研究室では、昼間は電気をつけずに薄暗い部屋でパソコンのライトだけで仕事をしていると雑誌に出ていました。

 出世も研究費もなげうち、自分の学者として得た研究の結果、原発に反対した人の高潔さがあると思いました。

 原発は35%ぐらいの依存率なので、自然エネルギーを増加させるべくエネルギー政策を転換していく必要があると思います。

 これは、相当に政治的な事柄なのです。民主党政権になってから、自然エネルギー発電の電力を買い取る制度と設備への補助金が復活しましたが、この法律には民主党ならではの但し書きがつきました。「電力会社の雇用を維持する。」民主党の支持基盤は労働組合ですから、いまある電力会社の高賃金正社員のリストラをしない範囲でしか、代替えエネルギーへの転換は進まないというタガが最初からかけられているのです。
 送電線を国が買い取り、既存の電力会社が電力の卸売会社になり、各家庭で電力をつくり、売れる構造を作って行く。ドイツで昨年の日本の10倍の太陽光発電量が増加しました。高値で買い取る政策が行われているからです。

 なんだか、物わかりがよさげに「原発はコストが安いんだよね。」という方は多いですけど、コストというのは競争でドンドン下がるものではないですか。

 それに今回の事故の賠償金を計算に入れても原発のコストが安いと言えるのでしょうか。

 日本は、地震の活動期に入っているそうです。福島原発の事故がこのまま上手く終息し、原発でバンバン発電できると考える方が非現実的です。