映画に愛をこめて アメリカの夜 特別版 [DVD]/ジャクリーン・ビセット,ジャン=ピエール・オーモン,ヴァレンチナ・コルテーゼ

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 青年(ジャン=ピエール・レオ)が地下鉄の出口から出てくる。カメラは彼を追っていくが、やがて広場の向こう側の歩道を歩いている男(ジャン=ピエール・オーモン)をとらえる。青年が男をつかまえ、いきなりその顔に平手打ちを食わせる。そこでフェラン監督(フランソワ・トリュフォー)の「カット!」の声。いままでの映像は映画の撮影風景だったのだ。映画のタイトルは『パメラを紹介します』。父親と息子の嫁が恋に落ちて駆け落ちしてしまう話だ。映画撮影の進行を軸に、監督の苦悩と、様々な人間模様が描かれる。(Wikipediaより)

 「つまらない映画の製作の話は面白い映画になる」と言ったのはヒッチコックだそうです。この映画はその作り方で実に面白い作品に仕上がっています。

 最初は、すじがないようなドキュメンタリーなのかと思っていると、登場するスタッフの女性がやたらにスタイルがいいので「女優さんかな。」と感じ始めて、フェラン監督役のトリュフォーを始め、登場するスタッフや俳優たちの実人生が「ああ、これは作り物の"実人生"なんだな。」と気付いて行く。主役のアルフォンスの恋人がスタントマンと撮影現場から駆け落ちしてしまい、精神的にまいったアルフォンスを励まそうとした相手役のジュリーがはずみで彼と一夜を共にしてしまい、翌日アルフォンスがジュリーの夫に電話する「ジュリーと寝ました。離婚してください。」そしてアルフォンスの父親役のアレクサンドルが交通事故死。かなりこのあたりはドタバタ作り物感もあるのですが、すべてはどうにかこうにか映画を完成させれば・・・。

 映画を作る様々なテクニックが見られるのも、興味深いです。雪のシーンでは消防車が使う泡が使われていました。なんだか手品の種明かしを見るようでもあるのですがこんな事にこの当時でも観客は驚かなかったでしょうね。

 斬新であると言う事は難しい事ですね。

 印象に残ったセリフ。「女は魔物か?」と聞くアルフォンスにジュリーが答える「男も女も魔物ではなくて、生きているだけよ。」愛のある言葉ですね。昨夜見た『シェルブールの雨傘』のギィとジュヌヴエーヴに送りたいセリフです。

 1973年のフランス映画。