ゴッドファーザー PartIII <デジタル・リマスター版> [DVD]/アンディ・ガルシア,ダイアン・キートン,アル・パチーノ

¥2,625
Amazon.co.jp

1979年のニューヨーク、ファミリーのドンとなったマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)は、父の名を取った「ヴィト・コルレオーネ財団」の名の下、「シシリー復興のための資金」との名目で行った多額の寄付が功を奏してバチカンより叙勲され、同時にバチカン内の資金運営を掌るアメリカ人のギルディ大司教との関係を得る。そして、それをきっかけとして違法なビジネスを長年行ってきた一族の活動から引退を決意するとともに、合法ビジネスへの全面的な転換を試みる。
その後、寄付の窓口的役割を果たしたギルディ大司教と、その関係者による横領による莫大な損失金の穴埋めと引き換えに、バチカンと関係の深い、ヨーロッパを中心に活動する投資会社「インターナショナル・インモビリアーレ」の株の25%の取得、そして同社の経営権の奪取への後援を得ることで、合法ビジネスへの路線変更を試みる。合法ビジネスへの路線変更を試みるも、マイケルの後継者はマイケルの息子のアンソニーではなかった。アンソニーは、「優しい伯父」であったフレドの粛清がトラウマとなり、一貫してファミリーとそのビジネスを嫌悪、大学を中退しオペラ歌手の道を進もうとしていたのだ。
その上、マイケルは、甥っ子にあたる長兄ソニーの遺児ヴィンセント(正妻の子ではなく愛人の子)と、マイケルのファミリーの違法ビジネスの大部分を引き継いだが旧来のファミリーからは低い評価しか受けていない新興ボスのジョーイ・ザザとの対立を和らげようとするものの、ヴィンセントの後見役となったマイケルとジョーイ・ザザの確執は悪化し、アトランティック・シティのカジノホテル「パラッツォ・アズーリ」のペントハウスで行われた友好ファミリーの幹部会の最中に、ジョーイ・ザザの手下がヘリコプターを使い襲撃を行う。
 マイケルとヴィンセントはからくも難を逃れたが、この襲撃により多くの友好ファミリーの幹部が暗殺されてしまう。実はこの襲撃は、ジョーイ・ザザが単独で行ったわけではなく、自らも深い利権関係を持つバチカンとの関係を深めていたマイケルの追い落としを狙ったドン・アルトベッロの肝煎りで行われたものであった。


 想像していたのと全く違い三代目は、息子のアンソニーではなく甥っ子のヴィンセントでした。しかしこの甥が主役になるのではなくあくまでマイケルが主役。

 私は、この3部作は「コルレオーネ・サガ」と呼ぶべきものになるのだろうと思っていたのですが、どちらかといえば「偉大な父を持ったマイケル・コルレオーネの生涯」という感じの映画だったようです。

 作品の出来は、私には凡庸に見えます。上手い俳優がいないので映画にしまりがなくて、普通のマフィア映画のようです。

 マイケルの娘のメアリーがあまり女優らしくないというか、美人じゃなくて普通だなあと思っていたら、監督の娘のソフィア・コッポラなのだそうです。コッポラって親ばかなんですね。

 それとヴァチカンの関係で事実が交じっているそうです。暗殺された銀行の頭取とともに法王「ヨハネ・パウロ1世」が実名で登場。イタリア人の体質っていうのはかなり、この映画に出てくるマフィアに近い所があるようです。「やくざと言うのは要は甘えた人間のことだ。」と聞いた事があるんですけど、そういう体質なんですね。

 イタリア映画に大きな足跡を残したニーノ・ロータの音楽が悲しく美しいです。