ゴジラ [DVD]/宝田明,河内桃子,平田昭彦

¥6,300
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貨物船栄光丸は太平洋上で異様な白熱光に包まれ沈没。救助に向かった船舶も次々に謎の沈没を遂げる。その後、大戸島に巨大生物が上陸し、島を蹂躙しつくして闇の中に消えた。唯一の生存者の「巨大生物に襲われた」という証言により政府は古生物学の権威・山根博士(志村喬)を団長とする災害調査団を大戸島に派遣する。(調査団には博士の娘・恵美子(河内桃子)、その恋人で水難救助会の尾形(宝田明)も参加。)
山根博士等の調査により島の各所から検出される放射能、絶滅した三葉虫、そして巨大な足跡。奇妙な現象に驚く博士等の前に遂に巨大生物が出現。異様な咆哮を残し海に消えた。山根博士はその巨大生物が絶滅したはずのジュラ紀の生物であると確信、大戸島の伝説から「ゴジラ」と命名されたその巨大生物は、相次ぐ原水爆実験により海底での生活環境を破壊され地上に現れたと推測された。
昭和29年に制作された最初の『ゴジラ』映画。子供の頃、テレビで観たかもしれません。国会議事堂を壊すところがゴジラのイメージになってますが、この最初の作品では出て来ません。
大分大人になったころに1度ビデオで観て、その迫力に感心しましたけど、今回もう一度観て見て昔気付かなかった事が多々ありました。
これ、まだ第二次大戦の敗戦から9年しか経っていない時期に制作された訳で、ゴジラの侵入ルートが米軍の東京大空襲時のB29と同じだったことや、ゴジラが高熱の息を吐いて周りのものを燃やしていく場面が焼夷弾の投下を連想させるところ、ゴジラの襲撃のあとが原爆被害の惨状に似通っているところなど、戦争の惨禍のイメージを日本人が平和な中で噛みしめる映画になっていたのかなと思います。
ゴジラの造形は試行錯誤の上に創られたそうで、今見ても映画史上の傑作デザインだと思います。特撮怪獣映画というジャンルを作った円谷英二の特撮リアリズムは、凄い。まだCGなんて影も形もなかった時代にこれだけ、リアルな特撮をやったのは立派の一言。ゴジラが橋を壊して橋が河に沈むと起こった浪が岸辺の小さな舟や小さな家々に押し寄せるところなど、影響の大きさを上手くリアルに描いてますね。こういう描写を丹念にやることによってリアルさが出るんですね。
それと、このゴジラのテーマ音楽。わたし、大好きなんですよね。伊福部昭の他の音楽を聞いたことないのですけど、機会があったら聞いてみようと思います。ゴジラの咆哮の音響を作ったのもこの人なのだそうです。これもいいですよね。映画って、音楽と音響の効果はホントに大きいなと思います。
伊福部昭氏はかなりの毒舌家で「怪獣に被せる音楽は抑え気味にしたほうがよい場合があるんですが、女優さんなんかで演技力がないと、それをカバーするために音楽の量を上げないといけないから大変です」と語っていたそうだ。
監督についてなんか書かなきゃと思うのですけど、これやはり円谷英二の映画だと言った方がいいような気がします。
ちなみに、東宝のトレードマークの映像を撮ったのも円谷英二氏だそうです。

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貨物船栄光丸は太平洋上で異様な白熱光に包まれ沈没。救助に向かった船舶も次々に謎の沈没を遂げる。その後、大戸島に巨大生物が上陸し、島を蹂躙しつくして闇の中に消えた。唯一の生存者の「巨大生物に襲われた」という証言により政府は古生物学の権威・山根博士(志村喬)を団長とする災害調査団を大戸島に派遣する。(調査団には博士の娘・恵美子(河内桃子)、その恋人で水難救助会の尾形(宝田明)も参加。)
山根博士等の調査により島の各所から検出される放射能、絶滅した三葉虫、そして巨大な足跡。奇妙な現象に驚く博士等の前に遂に巨大生物が出現。異様な咆哮を残し海に消えた。山根博士はその巨大生物が絶滅したはずのジュラ紀の生物であると確信、大戸島の伝説から「ゴジラ」と命名されたその巨大生物は、相次ぐ原水爆実験により海底での生活環境を破壊され地上に現れたと推測された。
昭和29年に制作された最初の『ゴジラ』映画。子供の頃、テレビで観たかもしれません。国会議事堂を壊すところがゴジラのイメージになってますが、この最初の作品では出て来ません。
大分大人になったころに1度ビデオで観て、その迫力に感心しましたけど、今回もう一度観て見て昔気付かなかった事が多々ありました。
これ、まだ第二次大戦の敗戦から9年しか経っていない時期に制作された訳で、ゴジラの侵入ルートが米軍の東京大空襲時のB29と同じだったことや、ゴジラが高熱の息を吐いて周りのものを燃やしていく場面が焼夷弾の投下を連想させるところ、ゴジラの襲撃のあとが原爆被害の惨状に似通っているところなど、戦争の惨禍のイメージを日本人が平和な中で噛みしめる映画になっていたのかなと思います。
ゴジラの造形は試行錯誤の上に創られたそうで、今見ても映画史上の傑作デザインだと思います。特撮怪獣映画というジャンルを作った円谷英二の特撮リアリズムは、凄い。まだCGなんて影も形もなかった時代にこれだけ、リアルな特撮をやったのは立派の一言。ゴジラが橋を壊して橋が河に沈むと起こった浪が岸辺の小さな舟や小さな家々に押し寄せるところなど、影響の大きさを上手くリアルに描いてますね。こういう描写を丹念にやることによってリアルさが出るんですね。
それと、このゴジラのテーマ音楽。わたし、大好きなんですよね。伊福部昭の他の音楽を聞いたことないのですけど、機会があったら聞いてみようと思います。ゴジラの咆哮の音響を作ったのもこの人なのだそうです。これもいいですよね。映画って、音楽と音響の効果はホントに大きいなと思います。
伊福部昭氏はかなりの毒舌家で「怪獣に被せる音楽は抑え気味にしたほうがよい場合があるんですが、女優さんなんかで演技力がないと、それをカバーするために音楽の量を上げないといけないから大変です」と語っていたそうだ。
監督についてなんか書かなきゃと思うのですけど、これやはり円谷英二の映画だと言った方がいいような気がします。
ちなみに、東宝のトレードマークの映像を撮ったのも円谷英二氏だそうです。