水野英子さんは、女性少女漫画の草分け的存在で、少女漫画が描く世界を押し広げた稀有な存在です。少女漫画は女性が描くものというのは、この人以後の常識です。それ以前は男性が描くのが普通でした。
この『白いトロイカ』は、小さな子供のころに読んだことがあって、とても面白かったのを覚えています。主人公のロタという少女の音楽家として才能が一度聞いただけの曲をピアノで弾けるという表現がしてあって、感動した記憶があります。
白いトロイカ (1) (講談社漫画文庫)/水野 英子

¥609
Amazon.co.jp
吹雪舞うクリスマスの夜、皇帝に逆らった罪で追われている夫婦が、農家へ自分たちの娘を託した…。
貴族の娘として生まれたロザリンダは、ロタと呼ばれ、農家の夫婦に愛されて成長する。ある日、届けものをする途中にコザックのアドリアン、音楽のロストフ先生と出会い、ロタの生活は大きく変わろうとしていた。コザックと村の対立、新しい地主を迎えての混乱の中、歌を愛するロタは一人ペテルブルクへと旅立っていく。
ロタが歌手になるためにペテルブルグに行き音楽の勉強をする背景としてロシア革命が描かれており、少女漫画に史実が描かれた初めての作品なったのだそうです。
また、『ファイヤー』では、1970年代のロック・ミュージシャン(多分ジム・モリスンがモデルと思われる)を主人公にしてヒッピームーヴメントを描き同性愛や麻薬などの内容を少女漫画に持ち込みました。
この人は、手塚治虫の弟子たちが住んだトキワ荘の紅一点で、その才能を高く評価され東京に呼ばれた漫画家の一人です。
その後のたいていの少女漫画家の若い時の作品を見るとたいてい水野英子さんの影響を受けていたことがわかります。
こういうすごい漫画家がいた時代を思うと、時代が下るほど漫画家の絵が下手になってくるように感じるのですが、事実がそうなのか、年をとるとそう感じるのが自然なのか、それとも私の個人的なヒガミなのか・・・。よくわかりませんが、一度『白いトロイカ』でも『ファイヤー』でも『ホフマン物語』でも、なんでもいいのでこの人の作品を読んでみてもらいたいものだと思います。
この『白いトロイカ』は、小さな子供のころに読んだことがあって、とても面白かったのを覚えています。主人公のロタという少女の音楽家として才能が一度聞いただけの曲をピアノで弾けるという表現がしてあって、感動した記憶があります。
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吹雪舞うクリスマスの夜、皇帝に逆らった罪で追われている夫婦が、農家へ自分たちの娘を託した…。
貴族の娘として生まれたロザリンダは、ロタと呼ばれ、農家の夫婦に愛されて成長する。ある日、届けものをする途中にコザックのアドリアン、音楽のロストフ先生と出会い、ロタの生活は大きく変わろうとしていた。コザックと村の対立、新しい地主を迎えての混乱の中、歌を愛するロタは一人ペテルブルクへと旅立っていく。
ロタが歌手になるためにペテルブルグに行き音楽の勉強をする背景としてロシア革命が描かれており、少女漫画に史実が描かれた初めての作品なったのだそうです。
また、『ファイヤー』では、1970年代のロック・ミュージシャン(多分ジム・モリスンがモデルと思われる)を主人公にしてヒッピームーヴメントを描き同性愛や麻薬などの内容を少女漫画に持ち込みました。
この人は、手塚治虫の弟子たちが住んだトキワ荘の紅一点で、その才能を高く評価され東京に呼ばれた漫画家の一人です。
その後のたいていの少女漫画家の若い時の作品を見るとたいてい水野英子さんの影響を受けていたことがわかります。
こういうすごい漫画家がいた時代を思うと、時代が下るほど漫画家の絵が下手になってくるように感じるのですが、事実がそうなのか、年をとるとそう感じるのが自然なのか、それとも私の個人的なヒガミなのか・・・。よくわかりませんが、一度『白いトロイカ』でも『ファイヤー』でも『ホフマン物語』でも、なんでもいいのでこの人の作品を読んでみてもらいたいものだと思います。