舞妓Haaaan!!! [DVD]

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 2007年阿部サダヲ主演作品。

 祇園でお茶屋遊びを体験することなど庶民には一生に一度あるかないかというようなことだと思うのですが、それがどんな場所なのか、また舞妓、芸妓がどんな生活をしているのかわかる映画ということで時代はかなり違いますが2本選んでみました。

 「一見さんお断り」というシステムが映画の中できちんと説明されています。格式の問題じゃあなかったのかと、目から鱗でした。

全編、阿部サダヲのハイ・テンションな演技が楽しい映画です。

祇園囃子 [DVD]

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1953年監督 溝口健二/脚本 依田義賢/撮影 宮川一夫

亡くなった黒川紀章氏の奥様若尾文子さんの十代の頃の振り袖姿が見られます。なんとも愛らしい。

リアリズムを追求した溝口監督らしく芸者の芸を売るのと体を売るのの境目がかいま見られる微妙なつくりになっています。

舞妓として店出しするための保証人の制度など、なんとなく想像していたのとは逆のお金の貸借関係があることに驚かされます。

 溝口健二には『祇園の姉妹』という有名な花柳界を舞台にした作品があるのですが、『姉妹』はどちらかと言えば女性の生き方に焦点をあてた話になっているので『囃子』の方を選んでみました。

数々の名作を生みだした溝口・宮川・依田というスタッフですので映画としての出来もさすがという感じがします。こういう映画をみるとモノクロ映画のほうがきれいかもと思います。


 こうして日本で作られた芸者ものの映画をみると『SAYURI』のような作品がいかにインチキなものかよくわかります。