1、日本

 「人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んじまえ」

 

 誰でも知ってる言い回しですよね。恋人同士についていく3人目のお邪魔虫をどう呼ぶか・・・。

 こういう場面って、世界中にあるような気がするんですが・・・。私が知ってる三つの国の表現を比較対象してみようと思います。

 

 まず、日本の場合、恋人同士についていく3人目のお邪魔虫って、殺されなきゃいけないほど悪いことしてるのか?

 なんか、日本人の過剰な潔癖さや、対人関係における緊張感を感じますね。

 

2、フランス

 大昔、学生時代に、大学に来ていたフランスからの留学生に聞いた話。

 

 そういう人のことを、フランスでは「ろうそく」と言うそうです。

 

 真意はというと、誰もあんたに話しかけないけど、いいの?

 たしかに、ろうそくに話しかける人はいないし、恋人同士とテーブルを囲んだら「ろうそく」になるかも。

 

 フランス人なんて、誰が傍にいようと、恋人同士はいちゃつくからな。

 

 余裕を感じる。いたきゃいていいよ、ぐらいですかね。

 

3、中国

 昔務めていた中国人のオーナーがやってる会社の通訳さんに聞いた話。

 

 中国では、そういう人のことを「街灯」といいますと、言ってました。

 

 フランスと似てるような・・・。

 

 通訳さんんが、真意を説明してくれました。明るいところでは、恋人同士がいいことできないから、だそうです。フランスとの文化の違いが出てるんですよね。人前では、中国人はいちゃつかない。手もつながないぐらいかな・・・。

 

 昔、ツアーで西安(唐の長安)に行ったとき、ホテルからバスで夕食の会場に行って戻ってくるとき、西安の街中には街灯もなく真っ暗でした。真っ暗な歩道を車のヘッドライトが照らすと、若い男女が歩いてるんです。恋人同士だなと思いました。そんな風に中国人はデートしてたんですね。