今日のビジネス格言は、『ザ・ゴール』(エリヤフ・ゴールドラット、ジェフ・コックス著)より、Dan Fogelberg の "Same Old Lang Syne" にのせてお送りします。
「企業の目的(ゴール)とは、お金を儲けること」
-- エリヤフ・ゴールドラット
いかにも、ユダヤ人らしい、と思うでしょう?
でも、そうじゃないんです。
企業の目標とは、純利益、投資収益率、キャッシュフロー、この三つを同時に増やすことによってお金を儲けることなんです。
よく、「顧客ニーズを満足させる」、「他社製品を凌駕する製品を開発し提供する」、「従業員がその能力を100%発揮できる仕事環境を提供する」、「既存客を死ぬほど大切にする」、「品揃え、顧客サービスにおいて他社を上回る」、「スタッフがやりがいを持ち楽しく働ける職場にする」など、聞こえのいいことを目標に挙げている企業が多いと思います。
ゴールドラットは、これらのことは、その目標(「お金を儲けること」)を達成するための手段であると言っています。
「顧客ニーズを満足させる」が目標になると、顧客の希望通り価格を安くするかもしれません。「他社製品を凌駕する製品を開発し提供する」が目標になると、余分な機能を付けたり、不必要な性能を付加するかもしれません。また、「スタッフがやりがいを持ち楽しく働ける職場にする」が目標になると、給与を必要以上に上げたり、ミスをしても平気な職場になるかもしれません。
「お金を儲けること」が目標だと、すべてがすっきり、わかりやすくなります。
そして、ゴールドラットは、生産性について以下のように言っています。
「生産性とは目標に向かって会社を近づける、その行為そのものだ。会社の目標に少しでも会社を近づけることのできる行為は、すべて生産的である。その反対に目標から遠ざける行為は非生産的だ」
わかりやすい!物事はシンプルに考えるべきなのです。
新年はシンプルに!
お金を儲けましょう!
エリヤフ・ゴールドラット(フリー画像より)