今日のビジネス格言 196 ジェームズ・シネガル | 六月の虫のブログ

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今日のビジネス格言は、『リーダーは最後に食べなさい!』(サイモン・シネック著)より、The Who の ”Won’t Get Fooled Again”にのせてお送りします。

前回は『中性子ジャック』という記事の中で、ジャック・ウェルチの功績が世間で考えられているものとは違うのでは・・・ということを紹介しました。

コストコの共同創業者、ジェームズ・シネガルは、ジャック・ウェルチとは正反対のやり方で会社を経営した。シネガルは、1983年から2012年に引退するまで、同社の経営を担った。コストコでは、社員の面倒を見ることが最優先事項だ。

もしあなたが1986年1月(コストコが上場した直後で、ウェルチがGEのCEOに就任してからほんの数年後)に、GEに投資していたら、2013年10月の時点で600%の利益を出していただろう(S&P500平均と同じくらいだ)。だが、もしコストコに投資していれば、あなたは1200%の利益を得ている。

ウェルチと異なり、シネガルは強い〈サークル・オブ・セーフティ〉をじっくり作り上げることで、好景気であろうと不景気であろうと、持ちこたえられる会社を築いた。そのうえ、自分よりも会社が長生きするよう努力したからこそ、シネガルの引退後も、コストコの利益は増加を続けた。

コストコの平均自給:約20ドル ➡ ウォルマート:約13ドル
コストコの健康保険加入率:90% ➡ ウォルマート:50%

〈サークル・オブ・セーフティ〉とは

組織内部の危険はコントロール可能であり、だからこそ、組織内部の人間が互いに全く危険を感じずにすむ文化を作り上げるのが、リーダーシップの目標であるべきだ。それを実施する方法はいくつかある。ひとりひとりに帰属意識を覚えてもらうこと。人間らしい価値観と信条を明確にした強い文化を作り上げること。部下に権限を委譲すること。いわば「安心感の砦」となる〈サークル・オブ・セーフティ〉を作り出せばいい。

ウェイン州立大学のナタリア・ロリンコヴァ博士は、うるさく指示を出す
り出せばいい。

ウェイン州立大学のナタリア・ロリンコヴァ博士は、うるさく指示を出すリーダーが率いるチームと、メンバーに権限を委譲するリーダーが率いるチームを比較した。「最初のうちは前者のほうが好成績を上げていた。ところが後者は時間がたつにつれ、好成績を上げるようになった。なぜなら、チーム学習、協調関係、権限を委譲、メンタル・モデルの発達といった項目すべてで前者を上回っていたからだ」と、研究結果を述べている。


私も含めて多くの経営者、リーダーは、結果を早急に求めすぎて、独断で動いてしまう。そのほうがっ手っ取り早いからです。特に物事が思うとおりにいっていないときは・・・。リーダーには忍耐とやさしさが必要なんです。





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