図書館の新刊コーナーで見つけた子供向けの本、『クララ先生、さようなら』、娘たちに読んでもらおうと借りました。
余命あとわずかのクララ先生と彼女が担任した小学四年生の生徒たちとのふれあいをベースに、子供たちがさまざまな”死”に向き合う姿を描いた秀作です。
死にゆくクララ先生に子供たちはある贈り物を考えます。その贈り物のことを知った大人たちは、驚き拒絶します。そして、その贈り物を渡せないように邪魔をするのですが・・・
子供たちのピュアな心を大人たちはなかなか理解できないものなんですね。
そして、「奇跡が起きて先生は死なないかもしれないわ」という女の子に対して、「その奇跡はあたたたちのような小さな子供たちに取っておいてあげたい」とクララ先生は子供たちに死の覚悟を示します。
人の死を軽く考えているような事件をよく耳にする昨今です。こんな時こそ、子供たちの純粋な心に救われたいと思うのです。
世界中の子供たちが『クララ先生、さようなら』の子供たちのような気持ちを持っていられるようにしましょう。
それは我々大人の責任です。