日米の違い Vol.43 大学に入ってから | 六月の虫のブログ

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 日本の大学についてはよく知らないので、当時のイリノイ大学のことをご紹介します。


当時、州立のイリノイ大学は、新入生の人数で州や国からもらえる補助金の額が決まったそうです。ですから、新入生の数が多かった。1年生の授業は大講堂でやるものが多かった。


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 初回の授業で先生が言った言葉に少し驚いたのを覚えています。


 「成績のつけ方ですが、テストの点数でつけるのではないことを理解してください。100点満点で90点を取っても”A”をもらえるわけではありません。上位7.5%が”A”、次の15%が”B”、その次の25%が”C”・・・になります」

 ある教授に聞いた話ですが、一年で生徒数を半分、二年でさらに半分にするように成績をつけるらしいのです。つまり、3年生になれるのは、新入生の1/4です。


 3年生になると、生徒数がどっと減りました。みんな必死に勉強します。


 当時、イリノイ大学に入学した生徒のうち、4年で卒業するのは5人に1人だったのです。


 私の場合、1、2年生のときは全教科”A”でした。しかし、3年生になると”A”をとるのが難しくなりました。3年生からは、%ではなく点数で成績をつけるようになるのですが(例えば90点で”A”)・・・。


 一週間に1000ページ以上本を読み、毎週のように小論文を書かされ、ディベートのために資料を集めました。今のようにパソコンやインターネットはありませんでしたからたいへんでした。


 小論文はタイプライターで、資料は図書館に行って集めました。


 つまり、大学は勉強するところだったのです。当時のガールフレンドが呟いた言葉が思い出されます。


 「早く卒業して、趣味で読書できるようになりたいわ」。



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 私はタイプするのが遅かったので、友人にお金を払ってタイプしてもらうことが多かった。打ち間違いを修正するのはたいへんなんですよ。