日本の農業の不思議 | 六月の虫のブログ

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 今日、知り合いの農家のおじさんと雑談する機会がありました。


 もう、80代のそのおじさんは、米を作るのを人に頼んでいます。 5反(1反=300坪、990平方メートル)作ってもらって、100kgの米をもらいます。


 彼はまだマシな方だそうです。最近、作るのを頼んだ人は何ももらえないらしいのです。ただ、作ってもらうだけで、自分には現金はもちろん、お米も入ってきません。


 なぜ、こんなことが起きるのか?


 おじさんによると、1反作るごとに4万円から6万円の赤字になるらしいのです。小規模(おじさんの場合、5反)な農家は、お米では黒字を出せないということです。


 今は、無料でも米を作ってくれる業者がありますが、もうじき、お金を払って作ってもらうようになるでしょうと、おじさんは言ってました。


 価格決定権は、農家にはありません。赤字でも作り続けるなんて、ビジネスの世界ではありえません。


 日本の農業が危機的な状況にあるのがよく分りました。


 でも、なぜ、赤字になるような価格に設定されるのでしょうか?手数料を取る農協は儲けているのでしょうが・・・。自分で販路を持たないおじさんのような小規模農家は、農協を通すしかないのです。


 そら、農協は言うでしょう「TPPに反対しないと、買い取り価格が下がるよ」って。


 田んぼがあるから、お米を作る・・・そういう農家が悲鳴を上げています。


 農業問題は、思ったよりも難しいということがよく分りました。


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