アメリカでは明日、１１月２４日木曜日は、感謝祭です。Ａｍｅｒｉｃａ Ｇｏｅｓ Ｈｏｍｅ！多くのアメリカ人が、里帰りします。大学時代、１回だけこの日、感謝祭に一人でいたことがあります。その夜、セブン・イレブンにＴＶディナーを買いに行くと、レジの黒人のおばさんに、「もし、このシフトに入っていなかったらお家に呼んであげたのに・・・」と同情されました。私は、このおばさんの言葉に余計寂しくなったのを覚えています。アメリカ人は、感謝祭に七面鳥を食べます。
ところで、クリスマス商戦の初日、感謝祭の翌日の金曜日を”ブラックフライデー”（黒字の金曜日）といいます。売り出しの初日なので、思い切った値段が出やすいのもこの日、”ブラックフライデー”です。この日を目掛けて買い物に繰り出す人も多く、ショッピング・モールなどは大盛況です。
”ブラックフライデー”の二週間前から、家電店の前にキャンプを張っている人がいます。
何者なんだ！二週間分の手間と時間は、この人の辞書には載っていないようです。この人は、まだ何が安くなるのか分らないまま、並んでいるのです。
でも、あなたにこの人を笑う資格はあるでしょうか？スーパーの日替わり商品を数十円節約するために、車で買いに行ったことはないでしょうか？ガソリンが十円上がるからと、まだタンクに半分ガソリンがあるにもかかわらず、ガソリンを買いに深夜並んだことはありませんか？
まあ、私に言わせると、テントの人と「ある」と言ったあなたは同類です。当店もそういうあなたを目掛けてチラシを打つのですが・・・
どう考えても、損に見える状況でも特売商品を買いに行く。これが買い物の心理なんでしょう。こういう人たちに、「時は金なり」という言葉は通じません。だって、その人の時給はゼロ円なんですから。
不可思議な心理ですが、この心理を利用して集客するのが商売です。
今年の”ブラックフライデー”の週末に１億５２００万人のアメリカ人が、買い物に行くと答えています。これは前年に比べて１０％多いらしいのです。期待しましょう。
アメリカの経済が元気がないと、日本にも影響しますから・・・