十六歳のアメリカ Vol.210 | 六月の虫のブログ

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エピローグ (つづき)


 翌日、羽田に着陸した瞬間、みんなから拍手が起こり、私は隣に座っていた岩崎さんと軽くお別れのキスをした。我々の横では相川君と恵美子さんが濃厚なキスをしていた。羽田で、岩崎さんや千尋と別れた後、相川君や恵美子さんや私は、大阪行きの飛行機に乗り継いだ。大阪伊丹空港の国内線ゲートを降りると、留学生たちの親兄弟が出迎えに来ていた。相川君や福井の酒井君の両親も彼らを迎えに来ていて、私も母親が出迎えてくれた。

 みんなでバッゲージ・クレーム・エリアに行って、自分たちの荷物が出てくるのを待った。恵美子さんの方を見ると、お兄さんらしき人が荷物を取るのを手伝っているのが見えた。すると、横で一緒に荷物が出てくるのを待っていた相川君が、「あれが彼女の彼氏だよ」と私に耳打ちした。恵美子さんは相川君に彼氏を紹介したらしい。

 ようやく、荷物が出てきたので、母親と私はみんなと別れてタクシー乗り場へ向かった。恵美子さんは私の母親にも挨拶していたらしい。タクシー乗り場へ行く途中、母親が私に「あの恵美子さんという鳥取の女の子、すごく愛想のいい子ね」と言った。私はその母親の言葉に苦笑いをしながらうなずいた。



 おしまい!



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 長いこと読んでくれた方、ありがとうございました。私も、『十六歳のアメリカ』を書いているときは楽しかったです。よく、ほぼ毎日書き続けたなあと思います。自己満足ですが、続けることに意味があったと言い聞かせています。



注意: 『十六歳のアメリカ』は、私の体験を基に書いていますが、フィクションです。