十六歳のアメリカ Vol.83 | 六月の虫のブログ

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ニュー・ファミリー


二五、寒い冬 (つづき)


 翌日、三人で川に向かった。リックはスケーティングもうまく、チャックや私を圧倒した。チャックも滑れるが、私より少しうまい程度だ。私はローラースケートの経験はあったが、アイススケートは前回が初めてだった。最初は足首に負担が掛かったが、慣れるのに時間はかからなかった。スティックを持っていると逆にバランスも取りやすい。みんなが氷に馴染んだ頃、リックがワン・オン・ワンの試合をしようと言い出した。まず、リックが大きな枝二本でゴールを作り、ルールを説明した。試合はパックを操縦してゴールへ運ぶのを競うとして、おもいっきりシュートを打つのは禁止した。防具をつけていないので、パックが宙を舞うようなシュートは危険だからだ。試合は三点先取で、総当り。リックは私には圧勝。チャックはリックに食い下がったが、結局三対一で負けた。チャックと私の宿命の対決は、良い勝負だったが、三対二でチャックが勝った。この日以来、ワドリー家へ引っ越すまで、暇があればチャックと勝負した。


 つづく・・・



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 アイスホッケーも、フェイントなどアメフトの動きが要求される。そういう動きが要求されるスポーツは、日本人はまだまだ弱い。サッカーも蹴るのはうまいが、相手をかわす動きはいまいちだ。三浦カズが凄いのは、このフェイントの動きが日本人離れしてうまいところだと思う。彼は、その動きで観客を魅了する。やっぱ、凄いよ、カズは。