名古屋・アスナル金山(2011/05/28)
名古屋の街を元気にしよう!との主旨で、
泉屋しげるさんと矢野きよ美さんが発起人となり立ち上げたお祭りイベント
『みんなの祭り 無礼講』に行ってきました
昨年にひきつづき2回目の開催となる今年は、名古屋だけ盛り上げるのではなく、
東日本大震災で大きな被害を受けた被災地に向けて、
“名古屋からの想いを届ける”という、
大きな意味を持つイベントとなりました。
会場となったのは、名古屋市中区のアスナル金山。
オープンなステージ広場には、
色とりどりのバルーンアートが飾られていて、とっても華やか
このイベントの発起人のひとり、
矢野きよ美さんは、名古屋では知らない人はいないほどの有名人。
名古屋弁をたくみに使ったトークで、お茶の間の人気ものです。
矢野さんが名古屋の人に愛されてるのって、
いつも人の近くにいて、あったか~いココロを持っているからじゃないかな。
大震災後は、いち早く街頭で募金活動をしたり、
日本赤十字と一緒に石巻市へ出向いたりと、精力的に活動されているんですよ
そしてまずは・・・
いま名古屋でイベントといえば、このお方たちを抜きにしては語れない
ご存知!“名古屋おもてなし武将隊”
4月20日には『百花繚乱』という曲で、なんと~全国CDデビュー
つい先日は北海道や福岡でのイベントへ遠征されたりと、
その活動は今や名古屋だけにとどまらず、もはや全国区なのです
全国区といえば・・・
知らない人はいないかも?ってくらいに、
日本一有名な市長かもしれない、河村たかし名古屋市長もご登場
わたしも数々のイベントに出掛けているからか、
よくこのお方にお逢いしてるような気がするな~
前にお逢いしたのは・・・
そうだ!JR東海のリニア・鉄道館プレオープンの植樹祭 イベントだっ!
なんか見るたびに、おなかが大きく育っていらっしゃるような・・・www
そこへもうひとりの発起人、
泉屋しげるさんが、ホールイベントのリハーサルから抜けてステージへ乱入
泉屋さんって、無鉄砲な人に思われがちだけど、
こうしたイベントに積極的に参加してるのを見ると、熱いひとだなって感じます。
地元の保育園児とのコラボで歌うのは、
名古屋開府400年記念のご当地ソング『なごらっちょ』。
河村市長とイケメン武将隊の皆さまが、
フルバージョンで歌って踊ってるのを見れるなんて、かなり貴重なことでしたよっ
河村市長がかぶっているのは、バルーンアートで作られた“巨大ちょんまげ”。
かなり変で、あやしかったぁ。
ステージの中央の女性は、この日のために石巻市からはるばる来てくれた
コミニティFM・ラジオ石巻の武山未来さん。
武山さんは、自宅が津波で流されてしまった自身が被災者なのに、
震災後は同じように被災した人たちのために、
ずっとずっと、ラジオでしゃべり続けていたんですって
その様子に感動した矢野きよ美さんが石巻へ逢いに行ったことが、
今日のこのステージにつながっている・・・すごいです。
被災者である武山さんから語られるお話は、
すべてが今の被災地の現実。
物資があまっているなんて報道が一時期あったけれど、そんなことは全くない。
皆さんがぜんぜん「生もの」を食べれていないし、
物資が届いて調理しようと思っても、しょう油がなかったり味噌がなかったりとか。
自宅が流されてしまって、家は基礎だけになってしまったけれど、
自衛隊の方が見つけてくれたアルバムが、唯一の宝物。
近所に人たちに道端で出会うと、お互いに口にするあいさつ言葉は、
「生きててよかったね!」。
TVで被災地の映像を見てるだけでは気づかない、
現地の生の言葉たち・・・。
じっと武山さんのお話を聞いていると、いかに自分たちが無力か思い知らされて。
あふれそうになる涙をこらえるので、もう必死でした。
ふとステージをみると、武将隊の皆さまの目も赤くなってました。
きっとあの場にいた皆が同じことを想い、感じていたのでしょう・・・
ステージには、遅れていた大村秀章愛知県知事がようやく到着
このあと嘉門達夫さんも参加して、「地球組」の皆さんと合唱のコラボ。
このステージの様子は、生放送でラジオ石巻に中継されたんですよ!
石巻の皆さま、名古屋からの想いは届きましたでしょうか~
“名古屋おもてなし武将隊”がステージ出演するからと
よこしまな気持ちで出掛けたイベントでしたが、
被災地の生の声を聞くという、とても貴重な時間をいただくことができました
なにより印象的だったのは、
きょう初めて新幹線に乗って石巻からやってきたラジオ石巻の武山さんが、
「名古屋の街はキラキラしています~」と、
まぶしそうに話していたときの表情が、忘れられなくて・・・。
いくらTVで現地の映像をみたって、
それはホンの一部を切り取ったものに過ぎませんよね。
被災された武山さんから聞いた今の被災地の生のお話は、
今日のわたしの心に、ずっしりとした重いものを残していきました。
いつか来るといわれている、
名古屋周辺を襲うであろう、東南海大地震。
そのとき、この地方に住む人たちは日本中、いや世界中の人たちから、
いま東北の人たちが受け取っているような支援や想いを、
同じように向けてもらえるのだろうか・・・。
今回の震災が決して他人事ではないことを、
東海地方の人は気づいています。
今を生きてるって、もの凄いこと
自分たちにできることは何か、ますますきちんと考えなくちゃいけませんね