ありとあらゆる音楽が世界中に存在していて
それがあまりにもたくさんありすぎるので
人はそれを分類してカテゴライズして
名前をつけました。
それがジャンルです。
僕がソウルシンガーであるとかR&Bシンガーであるとか
あるジャンルに属している事を表明するのは
実はある危険も含んでいる。
僕は普段ホラー映画というものを全く観ないんだけど
それは単に「怖いのが苦手」という理由から。
考えて見ると、「怖いのが苦手」くらいの理由で
全く観ることもしないというのは、ホラー映画の作り手の皆さんには
大変失礼な気がする。
しかも作品単位ではなくてジャンル全体、
ホラー映画全体を観ないというのだから困ったもんだ。
この「困ったもんだ」は実は他人事ではない。
裏っかえすと、音楽にも同じ事が言えるからだ。
「ソウルって暑っ苦しい」みたいな理由で聞かれない
事もきっとあるだろうなと。
そこに作り手の思いとかはそんなに関係なくて
そのジャンルである事を表明した瞬間にもう聞かれない。
本当にそうかもしれない。
その壁をどう超えるかという事も日々考えてる。
そんな中で時代の流行とは関係なく存在している
他のジャンルミュージックにも親近感がある。
今興味があるのはヘビメタ。
なぜ今ヘビメタなのかと思うかもしれないが
キッカケはアダム・ランバートというアーティスト。
アメリカンアイドルという人気オーディション番組の準優勝者で
ゲイである事を公言して話題になった人でもある。
彼の音楽を一聴するとレディガガの男板みたいに聴こえるかもしれないが。
その音楽性は僕には新鮮に響いた。
彼のボーカルスタイルは実は目新しいものではなくて
オーソドックスなヘビーメタル唱法だ。
ソプラノEは平気で超えていく超人的なハイトーンとシャウト。
ヘビーメタルというジャンル自体は80sに全盛を迎えた。
時代の空気的にも派手で華美なものが好まれた時代。
その中で生まれた極限まで誇張され派手になったボーカルスタイルと
今のエレクトロポップを組み合わせたのが彼の音楽スタイルだ。
クリエイティブのはなし、の公式に照らすと
A(既に存在するモノ)+B(既に存在するモノ)=C(新しいアイデア)。
エレクトロ+ヘビーメタル=アダム・ランバート。
ということか。
興味がこうじて海外のヘビーメタルのボイトレ本を取り寄せたりした。
これがメクチャクチャ参考になったりして
元々ヘビーメタルはブルースという音楽を起源としているので
音楽的にはソウルやR&Bとはいとこのような関係にある。
これは使えるなと思うものがたくさんある。
ヒントってどこに転がってるか分からないものだ。
ツーバスがドコドコ鳴ってて、ディストーションギターがガンガン入ってる
その上にR&Bのボーカルが乗るってのも面白いかもしれないな。