「寂しいな……」と思うことが、1日に一度はあります。
「夕方だからじゃないですか？」と、
私が急に「なんだか寂しくなってきた……」と漏らしたときに言ってくれた人がいて、
太陽が傾く時間になると、寂しさに襲われている自分に気づきました。
父がいなくなって、まだ2週間。
ここまで早かったような、長かったような……。
亡くなるまでの時期のほうが悲しさ、苦しさは強かったような気もします。
この秋は、突き抜けるほど青い空を見るたび、なぜか無性に悲しくて、
余命わずかと宣告された父を思い、よく泣いていました。
今は、妙にからっぽで……。
でも、夕方が来るたびに、孤独の影が心に差すのを感じるような毎日です。
今日は本当に久しぶりに、カメラを出して、写真を撮りました。
渋谷に行った帰り、原宿まで歩いて代々木公園へ。
西日が差す公園のなかをゆっくり散策。
木々の香りを胸に吸い込みます。
いつの間にか、もう薔薇の季節。。
でも、麗しいバラの様子も、
今の私の目には、アンニュイに映っています。
寂しい心がファインダーの向こうにも反映されてしまうみたいです。
それでも、やっぱり花には癒されます。
なにもかもが夢だったみたいな気がしてくる花畑のまえのベンチでしばし、ぼんやりしてきました。
気が付けば、周りは薄闇に包まれていて、
公園を出てみると、空もまた、ピンクに染まり始めていました。
空を見ていると、さっきまで続いていた寂しさが不思議と小さくなっていきます。
膨らんでいた孤独や苦悩がしゅわしゅわっと縮まっていくみたいな感じです。
この世に誰がいようといまいと、
1,000年、万年、億万年と、ずっと繰り返されてきたサンセット。
その「悠久」を思うと、
「今このとき」の悲しみが一瞬のことに過ぎないように感じられるから、心が慰められるのかもしれません。
優しくて、柔らかな空の色のグラデーションにも心癒されて……。
明日もまた、夕焼けが美しい日になりますように。。
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