この1週間は、「今年に入って2つ目の災難」に追われる日々でした。
ひとつ目のトラブルとは、年明けすぐに起こった「ある朝、突然、天井から水漏れ」という災難でしたが、今度は体調のほう。
「ある朝、突然、歯ぐきが腫れた」という、こちらはまあ、ありがちな災難ですね
すぐに歯科医に行きました。
昔、治療した歯の根っこに雑菌が入ったらしく、それが化膿して膨らんでいるとのこと。
「下の歯ぐきのほうにも、もう1か所、化膿しているところがありますね」
と言われて、あらまぁ、どうしたことやら。
これで終わればよかったのですが、
その後、歯ぐきの様子を気にするようになり、いつもより注意して口の中を見ていたら、なにやら頬の裏の粘膜に、白い膜みたいなものが広がっているのを発見!
なんだ、これは?
痛くないけど、ヘンじゃない?
あらあら、右だけかと思ったら、左もだ!
ん? よく見ると唇の裏にも白い斑点がある?
あわててネットで調べると、「癌化の手前の危険な兆候」とかなんとか、いろいろな病名が出てきます
またまた慌てて口腔外科を予約。
前回の歯科医で相談してもよかったのです。
ただ、このまえ口の中を見てもらったとき「気づいてもらえなかった」ということは、なんだか信用できない気がしてしまい、ネットに詳しい情報を書いていらした先生のいる別の病院を訪ねました。
診察前はドキドキ。
ああ、もし悲惨な病気だったら……
先生 「あー、そうだねー。これはね、私の所見だけど、きっと“カビ”だね。」
私 「カ、カビ?」
先生 「口腔カンジタって言ってね、普通に人間の口のなかにいる菌なのね」
私 「はぁ」
先生 「とにかく、この症状は癌になる可能性がある病気とかじゃないと思うよ。一応、検査して調べるけどね。」
私 「よろしくお願いします。」
先生 「ただ、かなり疲れているでしょ? それで菌がぐんと増えちゃったんだね」
私 「疲れてる? 私?」
先生 「これ、いつ気づいたの?」
私 「先週、歯ぐきが腫れて歯医者に行ったら、他の場所も化膿していると言われ、それを確認しているときに……」
先生 「ほぉら、やっぱり疲れているじゃない。それで、あちこち一気に噴き出したんだね」
私 「つ、疲れている……そ、そうですか」
その後も、いろいろ分かりやすく説明してくださり、「ああ、いい先生に出会えてよかった」と感謝。。
とはいえ、医師に言われるまで、「疲れている」という自覚がまったくなかった自分が、なんだか頼りなくて困りました。
私、そんなに疲れていたっけな?
そもそも、疲れることなんてあった?
確かに昔は、睡眠不足だったり多忙だったりすると歯ぐきが痛んだけれど、今回は本当に突然で、そんなに疲れているつもりもなかったのに……と首をひねるばかりです。
うーん、これこそ「歳だ」ということなのか……
なにしろ、いつも通りに過ごしていたのに、今までよりも体に疲れが溜まっていたわけですから。
どうやら今年は私にとって、突然の災難を機に、
「家」も「体」も共に、ちょっと古びてきていることを知り、
「いろんなメンテナンスが必要」ということを自覚すべき年みたいです。
悪いことじゃないと思います。
なにしろ年始、水漏れがあったおかげで、壁紙を張り替えてもらいました。
ただ、廊下と洗面所だけがピカピカの壁紙に変わったら、突然、他の部分の汚れが目につくようになって、それ以来、掃除に力が入っています。
暮らし始めて10数年。
その年月の分、くすんでいた家が、少しだけキレイになりつつあります。
「災難のおかげ」ですね。
体のほうも同じでしょう。
これを機会に、もっと自分を労わることに力を入れるようになるはず。
というか、そうしないといけませんね。
うまく行っているときは、ちっとも学ぼうしないこと。それに本気で向き合うようになるキッカケをくれるもの……それが「災難」なのだと思います。
改めて自分の過去を回想してみても、何かしら、よくないことが人生に起こるたび、歪んだ生き方、考え方、間違った方向に進んでいた自分などを修正していくことになった気がします。
そのときは辛いけれど、あとになると、
あの災難のおかげで私、変われたな……と感謝することがたくさんあります。
今年もまた、変われる年になるといいな、と思っています