私が監修するコンテンツで続けている「お悩み相談コーナー」の過去アーカイブの抜粋を、ときどきお届けしています。
本日は、片思いをしていた人と一度だけ深い関係になれたけれど、それ以来、距離が出来てしまった方から受けたご相談の回答です。
いただいたメールには、
三年前に知り合った彼はかなり年下で、私のほうは最初から好意がありましたが諦めていました。
でも、彼の素敵なプロジェクトの手伝いを続けてきて、あるとき突然、彼が接近してきてくれて……。
彼の家に留まる機会があり、関係をもつ寸前までいったとき、彼からの懺悔が。
「今まで人を好きになったことがない」「一度関係を持つと飽きた、となってしまう」と.……。
思いとどまろうとしましたが、結局、深い関係を持ちました。でも、それきりです。
以後、私が近づきすぎないよう、彼から距離を置かれている気がします。
私に飽きてしまったということでしょうか。
……という悩みを綴ってくださっていました。
本気で人を好きになったことがないと言う彼……。一度きりの関係で終わりなのでしょうか?
2016年4月掲載
いただいたメール、読ませていただきました。
なんというのでしょうか、関係を持つ寸前に彼が言いだしたことは、「だから本気になるなよ」という警告のようでもあり、「こんなオレを本気にさせてくれよ」という願いのようでもあり……。
気をもませる男性に惹かれてしまった〇〇さんの苦悩、よく分かる気がいたします。
とりあえず、このときの彼の心境について、オーロラタロットのカードを一枚引いてみました。
出てきたのは“思案中”という意味を持つ『お茶』。
この時点で、〇〇さんと深い関係になるべきかどうか、彼のなかでまだ決めかねているものがあり、自分の心の葛藤をそのまま〇〇さんに伝えてくれたのは確かでしょう。
ただ、このカードには“動き出してからでは遅いこと”という意味があって、関係を持つまえに話をしておかなければならないと彼が考えていたことも示しています。
「とにかく〇〇さんと寝てみたい。あとのことは、どうでもいい」というつもりなら、こんな話は、ことが終わってからにしたっていい話ですよね。
一度、関係を持ったあとに
「ごめん、俺っていつもこうなんだけど、一度寝ると冷めちゃうんだ」と懺悔したっていいわけですから。
ということは、「この時点で」彼が話をしてきたことに意味があるはず。
〇〇さんを恋愛相手として本気で好きになれるかどうかについては、この時点でまだ本当に思案中だった彼ですが、友達として、プロジェクトの一員としての〇〇さんとの関係は、これからも続けていきたい気持ちがハッキリと彼になかにあったのでしょうね。
その関係に悪い影響が出ないように、「前置き」のような形で懺悔を彼は申し出たのだと思うのです。
ビジネス的な言い方をすれば、先に合意を得ておくことで、後でもめないように……というわけでしょう。
なにしろ、これからも継続してつき合っていきたい相手だと〇〇さんのことを思っていたのですから、「売り逃げ」ということはしたくない。
「話が違う」というもめごともイヤ。
かといって、〇〇さんと一夜を過ごすチャンスも逃したくない……そういう葛藤が彼の口から、こういうふうにこぼれ出てきたということです。
ところで、彼の話には誤解を招きかけない言葉がひとつ含まれていたように思います。
「一度関係を持ってしまうと「飽きた」となってしまう」という部分です。
正確にいうと、彼は「寝てしまう」ことで飽きるわけではありません。
相手の心を完全に自分のものにするとゲームオーバー……そういう無意識が彼には働いているのだと思われます。
というのは、『お茶』のカードは「狩り」の前の儀式を表すものでもあります。
「相手の心を射止めること」が彼にとっての狩り――そう考えるとね、射止めたあとの獲物には、もう喜びを感じない……そんな彼の心境が浮かび上がってくるんですね。
ですから、今後の〇〇さんがなされるべきなのは待つことではないと思います。
「じっと待つ」とか、「彼の心がこちらを向くのを待つ」という行為を私はお勧めしたくないのです。
それでは、まるで彼に射止められたあと、檻に入れられている動物みたいです。
狩りがしたい彼にとって、檻のなかから遊んでほしいと呼びかけてくる動物は、申し訳ないとは思うけれど飽きてしまった動物なんでしょう。
彼の心を引き寄せたいなら、彼の檻から逃れなければいけません。
こちらから連絡したりせず、彼のことなんて、まったくもう、どうでもいいような顔をしてみてはいかがでしょう?
そうすればね、彼はあなたのハートをもう一度、射止めたい気持ちに駆られ始めると思いますよ。
ワガママではありますが、彼の願いは、自分が好意を持った女性が決して完全に自分一筋になったりせず、ずっと翻弄してくれること。
仕留められそうで仕留められない恋のじれったさを味うことです。
その願いを叶えてくれた女性こそ、彼にとって
「初めて好きになった人」になると思います。
〇〇さんなら、なれると思います。
年齢なんて彼には関係ありません。一度寝たかどうかも無関係です。
自分のものになりそうでならない……そう思えるかどうかこそ、彼にとっては恋の熱をかき立てられる相手なのですから。
彼のプロジェクトのお手伝いを何食わぬ顔をして続けながら、彼の視線をあなたに向けるようにしてみてくださいね。
彼とは違う男性と親しげにしてみるなど、あなたの気持ちがよそに向いているようにしてみてもいいと思いますよ。
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