ああ、仕事の電話でもしてるのかな、時間はあるし二杯目を注文しソファに深く腰を掛けて待つことに、それから20分程度待ってると早足で近づいてくる汗だくの男。
遅れた理由を勝手に話し出す友人、聞いてると知らない外人さんに携帯貸してたという。誇らしげに語る彼に何も言えず、憐みの眼差しで見ていると続けて、昨日はうなだれている老人がいて、帰れないからタクシー代をくださいというタカリに3000円渡したという。
何で君はそんなに困ってる人に出くわすのかと問いかけると、
「道で困ってる人がいたら声を掛けろと小学校で習ったでしょ?」
自分が小学生のときに習ったのは知らない人には声を掛けるなだったような、そもそも困ってる人の善悪くらいは判断するもんだが、彼の住んでいる町は見渡す限り知り合いの家しかないらしく、困ってる知らない人はだいたい知り合いの関係だと。
「君ね、ここは東京のど真ん中よ、タカリも多いから気をつけなさいよ」
可愛そうになって、彼の分のカフェ代を出して別れる。ここまでが先々週の話し。
昨日、友人から電話があり、携帯を貸した外人から連絡があり、なんと取引先関係の男だったと。そしてその男と仕事が始まりそうだと報告があった。
いやー、ここまで運がいいと普通の忠告が馬鹿らしくなるなw
心がきれいな人にはそれ相応の見返りがあるんだと思ったよ。
恐るべし天然系ピュアボーイ。
・・・彼が本州の一番遠い場所で叫んだ話しはまた別の機会で。




