FMラジオの本放送が始まったのは、1969年。
その頃は、NHK-FMとFM東京の二つの局しかありませんでした。
大卒の初任給が3万円、ラジカセは2万5千円だったそうです。
レコードの値段も1500円から2000円ぐらいだったと思います、今の値段に換算すると、かなりの金額です。
社会人になって、LPが買えることが嬉しかったですね、月に1枚のアルバムを選ぶのも楽しみでした。
当時に買ったアルバムはよく憶えています。69年頃から70年代前半頃、
クリームのライヴ盤、岡林信康のURC盤、
ビートルズの「Let It be」のボックス、ポール・マッカートニーのソロ・デビュー盤、
サイモン&ガーファンクルの2枚組みベスト盤、
CS&Nのデビュー盤、ジャックス、
五つの赤い風船の片面が高田渡のURC盤、
キャロル・キングのつづれおり、フリーダ・ペインのコンタクト、
ザ・バーズのボブ・ディラン曲集、ディランの2枚組ベスト盤、
フォークルのさよならコンサート、マーヴィン・ゲイの愛のゆくえ、など。
思い出すだけもこれだけありますが、今でも残っているのは1枚だけです。
カセット・デッキを買ってエアーチェックを始めたのは、70年代中頃からだと思います。
76年に録音したFM東京の「アスペクト・イン・ジャズ」のカセット・テープが、いまでも残っています。
当時のFMは曲が中心で、楽しみな番組がいくつかありました。
何冊かあったFM誌も、いつの間にか廃刊になってしまいました。
比較的、新しいものですが、捨てられないFM誌が残っています。