時間は朝5時過ぎ。
船外の空は薄っすらと明るい。
快晴である。
外海に出てからのフェリーはけっこうな揺れで僕は心地よく寝れたのだが、2人はちょいと酔ったみたい。
甲板に出て外の空気を吸う
山の上まで晴れ渡ってる。
雨の多い屋久島にとって珍しいのに、梅雨時期にこんなに晴れ渡るなんて奇跡にちかい。
懐かしくもあり、ずいぶん昔のことのように思える。
婆ちゃんが亡くなって、一人暮らしになって、彼女にフラれて、一人になって、なんだか無性に旅に出たくなって、10年ぶりに旅に出たんだ。
今思えば、今の僕はこの屋久島で始まったんだ。
もう一度来たかった。
もっと早く来たかった。
やっと来れた。
そして、今回は一人じゃない。
素敵な仲間ができた。
5年前の僕より少し誇らしげに屋久島に降り立った。
今回の旅は2週間という期間は決めてあるが、それ以外は決めてない。
さて、どこに行こうか。
北に行くか、南に行くか。
荷物をカートに乗せてとりあえず北に向かうことにする。
途中、バス停を見つけたので一奏まで乗る。
せっかく晴れたのでとりあえず海で泳ごうってことに。
泳いで、飛び込んで、カップラーメン食べて、一通り遊んだので、また移動。
また北へ。
3人で歩いていたら、反対車線に車が停まり
「旅人やろ?おいらも昔日本全国旅してたんだ。よかったらうちに泊まりに来いよ!ゲートボールの副理事長やってるから怪しいもんじゃなかよ!そのかわり、兄ちゃん達の被ってる帽子くれや!」
「まじすか?いいんすかぁ?お願いしまーす!!」
ってことで僕らはフサオさんっちゅうおっさんに拾われる。
連れてってもらったのは吉田という集落で、古~い一軒家を僕らに貸してくれるというのだ。
えー!?大丈夫ー?
って声が聞こえてきそうだけど、こういう嗅覚っちゅうのは旅してるとわかってくるんだよね。
案内されたのはまぁお世辞にも綺麗とは言えない一軒家。
でもいい!
フサオさんはこうやってよく旅人を逮捕しては泊めてるらしい。
まぁオモロイおっちゃん。
荷物を整理して釣竿借りて目の前の磯で釣りをして、すぐに針を引っ掛けて、帰ったらフサオちゃんに法螺貝吹きに行こうって誘われ展望台へ。
皆で法螺貝吹きまくるが、僕だけなんか変な音。
日も暮れ、近くの商店で買い出しをし、自炊を始めようと思ったらフサオちゃんがやってきて、カラオケ大会。
いやはや、まったく旅ってのはまったくわからないから面白い。
さあて、明日は少しだけ天気が持ちそうだ。
山に行きますよ~!!!