麻雀の場における舌禍、最低限のマナーとは。 | 雀ctionのブログ

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これまでにないまったく新しいタイプのノーレート雀荘です。2024秋に開業を目指しています。

麻雀というものは4人が同じ卓上で勝負する競技であります。

しかしオンレートとなるとその勝負が”泥仕合”と化すこともシバシバ。

 

私はそんなエゲツナイ修羅場を何度も目撃してきました。ホントにイヤになります。

それも割と低レートでピンのワンツーくらい(箱ラスで5,000円)。

 

ただ、何度も箱ラスを喰らうと数万円となってしまうのも事実。

その日の彼は確かにツキがなかった。三面張で先制リーチも七対子ドラ単騎に追っかけられて一発で放銃、裏も乗って倍満。他家がリーチのみの手で和了ったら裏ドラが乗ってチップ3枚オール(1500×3)、自分が和了ったときはチップが乗らない。

こうして彼の表情はどんどん硬くなっていきました。

 

私がラス半を宣言した最後のゲームで事件は起きました。

南四局の彼=Aさんはその局も1万点ちょっとの持ち点。私の対面の男=Bさんは私とトップ争いしていて、タンピンドラドラ、さらに678の出来合いの三色で跳満のダマ聴。待ちは❷❺。

 

後の無いAさんは暗刻で持っていた❷を放銃してしまう。

Bさんは「ロ~ン!」と声を上げ、片手で自分の牌を倒しました。まるで劇画の主人公が勝ち誇ったように倒牌するあのシーン。

「12000!よっしゃ飛んだよな。」

 

その瞬間、今まで我慢し続けていたAさんは異変が起きました。

点棒を普通に渡すつもりだったAさんでしたが、感情の高ぶりからか、点棒がわずかに宙を舞ったのです。

 

「おい!点棒は投げるなって、そんなマナーもわかんねぇのかよ!まぁいいけど・・」Bさんは笑いながらそう言いました。

 

私は「マナーを守らないのはどっちだよ」と言いたかったのですが勇気がなく黙っていました。

 

Aさんはおとなしい性格で「すみません」と言いながらわずかに震えていたように見えました。

 

そして「次でラス半にします。」と宣言。

私はすでにラス半コールをしていたのでAさんの最後の半荘を見ることはできませんでした。

 

それ以来、私はあの店に行っていません。もう30年以上前の話です。

 

大きな手を和了ったときのマナーは大事です。

MLBのレッドソックスの主砲マニー・ラミレスはホームランを打ったときにいわゆる確信歩きをしました。その歩き方は完全に歩いていて自己顕示欲の塊のようなものでした。時には投手に向かって「どうだい、俺の一発は。美しいだろう?」みたいな”強烈な一瞥”。次の打席で故意死球、つまりわざと当てられるのです。何度か乱闘になりました。

大谷翔平も確信歩きはします。しかし投手に向かって誇らしい態度は取りません。

 

松井秀喜に至っては父親から本塁打を打ったときは絶対にガッツポーズをするなと教えられました。

 

麻雀でも同じです。

所詮は運の介在率の高いゲーム。いくら上手く打ってもツモ牌に恵まれないと和了れません。

ましてはタンピン三色ドラドラなんて相当ラッキーじゃないと無理。

それを誇らしく片手で倒牌して余計な一言。

ケンカになってもおかしくないのです。

 

実は私も片手で倒牌する悪いクセがあります。

気づかないうちに他人を不快にすることも・・・。

 

とにかく謙虚に。

それが美しい打ち方ではないでしょうか。