今日の東京新聞にこんなコラムがありました。

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東京新聞11月18日

斎藤美奈子 本音のコラム「ダブルスタンダード」



十三日、パリ同時多発テロの衝撃が走る中、ネットを中心にひとつの疑問の声が広がった。
「ベイルートの死者は追悼しなくてもいいの?」前日の十二日、レバノンの首都ベイルートの郊外でも二件の自爆テロがあったのだ。
死者四十三名、負傷者二百名以上。
イスラム国(IS)が犯行声明を出したのもパリと同じだった。それなのに、この扱いの差!(以下略)

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本当にその通りです。

国や宗教が違っても、テロによる無辜の犠牲者であることには変わりはないのです。

誰も命の重さに違いはない、かけがえのない命です。



また、CNNの報道はあるレバノン人医師のブログを次のように紹介しました。


「私たちの国民が死亡した時は、どこの国も私たちの国旗の色のライトアップはしなかった。世界中が追悼の意を示すこともなかった。その死は国際ニュースの中のどうでもいい1つの断片にすぎず、世界のどこかで起きた出来事にすぎなかった」



世界平和への祈りは、すべての人にささげられるべきものであり、国や宗教の違いによって重要性が変わるものではないと私は考えています。

ましてや、誰かを排斥することでは平和は達成できないのです。


ベイルートでは、テロに遭遇しながら自分の身を犠牲にして多くの人命を救った方がいたという報道がされています。


ロシアの旅客機墜落、レバノン、パリ、そしてこれまでの全てのテロの犠牲者の皆様に黙祷をささげつつ、世界平和のためにこれからもがんばっていきます。



CNNの報道はこちらから→「パリとベイルート、2つのテロが浮き彫りにした偏向に失望感」

2015.11.17 Tue posted at 13:17 JST

http://www.cnn.co.jp/world/35073624.html