韓国、また「文化財返せ」 国立博物館の展示にあきれたクレーム 2013.10.12ZAKZAK

三原氏は国立博物館の展示にクレームを付けた韓国に猛反論


 韓国がまた騒ぎ出した。東京国立博物館(東京都台東区)で始まった朝鮮王朝時代をテーマにした展示をめぐり、同国メディアなどが「盗難品と推定」「返還しろ」と言い出したのだ。

自民党の三原じゅん子女性局長(参院議員)は「韓国側は(対日請求権を放棄した1965年の)日韓基本条約をやり直すつもりなのでしょうか」とあきれている。

 今月1日からの「朝鮮時代の美術」という展示では、甲冑や冠、印など20点が公開されている。このうち、小倉コレクション保存協会から寄贈された10点について、韓国側は「返せ」と主張している。

 小倉コレクションとは、植民地時代の朝鮮半島で、電力会社社長などを務めた小倉武之介氏が収集したもの。小倉氏の死後、遺族によって国立博物館に約1000点が寄贈された。

 韓国・聯合ニュースは1日、文化財の返還を求める市民団体などが博物館を訪れ、代表が「博物館側が盗難品であることを承知で寄贈を受け入れた可能性がある」と指摘した、と報じた。ただ、盗難品と推定する証拠や理由は記事を読んでも、よく分からない。

博物館側は「一般客として来場されたことは聞いているが、面接の申し入れもなく、ましてや返還請求も受けていない」と困惑する。

 朝鮮半島由来の文化財の帰属は、65年の日韓基本条約で最終的に解決している。このためか、韓国側は「小倉コレクションは65年当時には個人所有だったが、いまでは国の所有物なので返還すべき」とも主張する。だが、文化庁の担当者は「コレクションを所有しているのは国立博物館で、国ではない」と語る。

 前出の三原氏は「韓国メディアと韓国政府の意見は違うはず。日韓基本条約の破棄は考えにくいが…」といい、続ける。

 「安倍晋三首相は『対話のドアは開いている』と呼びかけているのに、朴槿惠(パク・クネ)大統領はそれを拒否して、『日本の指導部のせいで信頼関係が築けない』と責任転嫁している。ともかく、自分が正しければ逃げ隠れする必要などないはずです」 (安積明子)