今日はお天気もあまりよくないので一足早く大掃除に取り掛かりました。
じゅんちくわの場合、洋服関連(箪笥、ウォーキングクローゼット等々)、シューズインクローゼット、
洗面台/棚、物置、台所食器棚等々、冷蔵庫の中など数日に分けてやるのでわりと大がかりです。
これが終わらないと年が越せない気がしています。
で今日は洋服関連。45ℓのごみ袋いっぱいに断捨離。スッキリした~。
 
さて7月に異動してから本を読むペースが超スローペースに。
(元々早くないが)
 
今年に入って読んでいたジャレド・ダイヤモンドの『危機と人類』。
アプローチと考察が面白かったので他も読んでみたくなりました。

 

 
で、8月中旬から読み始めました。
衝撃的なタイトル!『銃・病原菌・鉄』。これまさにコロナ禍にふさわしいタイトル。
上下で900ページ近くあるのと下巻は割と同じことを繰り返し書いているので
後半はかなり読むの大変でした。
 
 
著者が研究するきっかけになったのはニューギニアで鳥類の進化の
研究をしていた時にその地方のヤリという優れた政治家から
『あなた方白人はたくさんのものを発展させてニューギニアに持ちこんだが
自分たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。
それはなぜだろうか?』と問われたことから。
そこから人類の進化論を様々な角度から推察する。
 
そもそも人類は紀元前700万年前にアフリカ大陸その後ヨーロッパ大陸
アジア大陸で誕生して拡散をしてきた。
その中で発展の速度が違うことは人類の能力の差ではなく
一言でいうと環境の差であるとまとめている。
環境の差によりまず狩猟生活から農耕生活に転換した人類。
その農作物もたまたまそこの土地に野生であったものを栽培することから始まった。
さらに家畜化についてもたまたまその土地にいた野生動物を家畜化したことから始まった。
そして定住生活は人口を爆発化させそのための統治が必要であるため政治がそして文字が
でてきたわけである。
また野生動物を家畜化する過程で動物から病原菌、ウィルスが持ち込まれ
それに適応できた人間が生き残ってきた。
そして病原菌は生き残った新人類が旧人類の土地を侵略するときに持ち込んで
そこの旧人類が破滅させる力があった。それは銃もそうである。
などなど。
 
人類の進化が書かれており折しも『DUNE ~砂の惑星~』で
未来の宇宙で侵略が行われるシーンで原住民との対立か共存かなど
この本に書かれた人類の大陸移動と侵略そこでの原住民をおさえて支配する
というようなものにとてもつながるなあと映画も興味深く観ました。
 
最後、中国大陸は世界でも初期に文明が発達していた割には
その後の発展が遅くなったであろう考察が興味深い。
中国は紀元前から統一国家であり分裂国家が長く続くことは
なく分裂しても再統一がなされてきた。これは地理的環境が有利に
働いた結果であるが一方で技術革新の流れを止めてしまうような
流れが支配者により度々あったというのである。
なるほど技術革新は何かの不可能を可能にするために常に発達
してきたのに対して自ら統一のために邪魔になるものは取り入れない。
今の中国に通じるものがありますね。
 
さて、明日もお休みの予定。
雨みたいだしご近所ランチ等を楽しむ以外は読書の秋といきましょうか。
次はもうちょっと読みやすい『福岡伸一』先生の本でも読むこととします。