2HDのフロッピーディスクのフォーマットが、PC-98シリーズの1.2MBフォーマットと、IBM-PCシリーズの1.44MBフォーマットの2種類に大きく分かれることは、まあ、互換がないので知っていました。
PC-88VAシリーズはPC-98フォーマットが読めるから、PC98シリーズと同じフォーマットだと思っていましたが、実は微妙に違っていたようです。
フォーマット後の容量が48KB多いのです。
具体的に言うと、PC-98シリーズのフォーマットが、
シリンダ数: 77
サーフェイス: 2
セクタ: 8
セクタあたりのバイト数: 1024
という仕様になっているのに対して、PC-88VAシリーズは
シリンダ数: 80
となっています。
つまり、
(80-77)[シリンダ]×2[サーフェイス]×8[セクタ]×1024[バイト]=48KB
ということで、48KB多いという計算です。
これはPC-88VAでフロッピーディスク容量いっぱいまで書き込んでしまうと、後ろの方のシリンダに書き込まれたデータはPC-98では読めないということを意味します。
今なら誤差程度でも、メモリやディスクの容量が限られていた当時は、互換性を損ねてでも増やしたかった容量なのでしょうかね?
いや、当時にしても48KBは微妙な容量のような気がしますが…