本レビュージャンルの
 

ブロガー@ノエリアさんが

 

ご紹介くださっていて

 

 

 

 


 

気になる一冊

 

図書館にあったなら…と

 

思ってマークしていましたが

 

 

キョロキョロキラキラ

 

 

 

 

ありました

 

 

小説ではなく職業・産業の区分棚に…

ノンフィクションルポだから?

 職業ジャンル???

 

 

 

絵本と共に借りて帰り

 

さっそく読書です

 

 

 

胸が潰れそうな現実と

 

これまで知らなかった現場が

 

本書の中に描かれていて

 

グイグイと引き込まれ

 

 

 

GW期間中の数日で読了しました

 

 

 

 

 

これまで知らずに

 

考えも及ばなかったお仕事

 

 

国際霊柩

送還士

 

 

 

 

 

国際霊柩送還業者

 

…業者というか職人集団である

 

エアハース・インターナショナル

 

社長、木村利惠さんを

 

中心とした

 

ノンフィクション物語であります

 

 

 

 

 

「無言の帰国」という言葉と共に

 

飛行機から降ろされた棺の映像を

 

私と同年代の人なら

 

一度はニュース映像としいて

 

目にしたことがあるでしょう

 

 

 

海外から事故や病気

 

災害などで命を落とされた

 

その亡骸が

 

帰国したとき(あるいは

 

海外へ送り出すとき)

 

 

日本で待つ

 

ご遺族へ渡されるにあたり

 

その大切な役目を担うのが

 

 

国際霊柩送還士

 

 

です

 

 

 

 

 

~以下Wikipediaより~

 

異境の地で亡くなった人の遺体を

国境を越えて故国へ送り届ける

「国際霊柩送還士」の姿を通し

死のあり方を見つめる

ノンフィクション作品

 

作品で取り上げられている

国際霊柩搬送業者

エアハース・インターナショナルの

シンボルマーク

「エンジェルフライト」は

天使が霊柩(棺)を運んでいる図柄で

英語表記は「Angel Freight」

Freightは「積載貨物」「搬送」の意

 

 

 

 

 

 

アジアのとある村で亡くなった

 

高野勝さんとご遺族のお話や

 

南米での臓器売買の闇

 

 

 

古箭(ふるや)ドライバーの

 

富士山のお話し

 

 

 

取材者(著書)自身のこと…

(弔うこと、悲しみぬくということ)

 

 

 

北関東のとある土木会社の社長が

 

携わっていた海外でのプラント事業

 

その突然の死からの帰還

 

 

 

 

 

どの頁も胸に刺さるというか

 

響くというのか

 

読みながら自分が自身の心に

 

問いかけてしまう…

 

というべきか

 

 

 

うまくまとめられないので

 

心にとまった文章を抜粋します

 

 

 

クローバークローバークローバークローバー

 

 

日本で亡くなった異国の人には

どんな人がいるのだろう。

 

暗く冷えた海から1ヶ月ぶりに

ロシア人船員が帰ってきて

今、エアハースの処置房内に

安置されている。

 

船から落ちた彼が

溺れながら消えていくのを

同じ船の乗組員たちは見たという。

 

そして1ヶ月後、漁船によって

引き上げられた。

 

新聞の記事にもならない

死であった。

だが、死に大きいも小さいもなく

ただ大勢の人が知っている死と

知らずにいる死があるだけだ。

区役所も海上保安庁も死亡の

届け出の方法をよく知らず、

遺体の出国のために

エアハースが説明に向かっている。

 

パキスタンの人々は

カンパで遺体を故国へ戻す。

バングラディシュは

国費によって遺体を戻す。

ナイジェリアやザンビアなど

貨物運賃だけでも7、80万円は

かかる国へもコミュニティが

カンパを募り、なんとか遺体を

送り届けようとする。

 

誰の死でも、大勢の死でも

ひとりの死でも

みな同じ気持ちだと利幸

(利惠さんの長男)は言う。

高齢の人でも、どんなに小さな

子どもでも、死には変わりがない。

重さも同じだと話す。

 

 

クローバークローバー

 

 

どれほど利惠たちの仕事が

遺族たちの心を救ったとしても

彼らのことを讃える声を聞くことはない。

遺族は人生で一番つらいっ記憶を

忘れようとするからだ。

 

無理もない。もし私が

子どもを運んでもらったとしたら

どうだろう。

私は利惠たちに感謝して感謝して

心の中で手を合わせ、きっと

彼らを忘れるだろう。

そして、二度と思い出すことは

ない。

 

 

クローバークローバークローバー

 

 

 

悲しみ尽くしていない人に

無理な立ち直りを

要求しなかっただろうか。

 

死はその時々の心境を映し出し

どのようにも姿を変える多面体だ。

さまざまな姿に変容して

私たちのその時々の心の姿を

映し出す。

 

 

死のショックと悲しみという

激しい感情をくぐりぬけたところ、

もっと心の奥深く

静かなところにたどり着くこともある。

 

それは悲嘆を通り抜けた先にある

死の本当の姿のようにも思えるのだ。

彼らは心の中に戻ってくる。

悲しみぬいたあとの生きる力となる。

もっと親しく、もっと強く

そばにいてくれる。

だから一度、「さよなら」を言う必要が

あるのだ。

 

 

 

クローバークローバークローバークローバー

 

 

 

 

 

 

弔い損ねちゃいかん

 

 

ということと

 

 

しっかり悲しみぬくこと

 

 

 

いかに重要な意味をもつものなのか・・・

 

 

心に刺さりました

 

 

 

 

とにかくオススメしたい一冊

 

です

 

 

 

おねがい

 

 

ジャーナリスト山本美香さんの

 

ご遺体の帰国にも

 

エアハースさんが

 

携わっていらしたようです

 

 

 

 

 

 

 

 

本書を読むまで知らなかったのですが

 

去年アマプラ制作の配信ドラマが

 

あったのですってね

 

 

 

そして、今年は6月にBS-NHKで

再放送が予定されているとか

 

 

主演は

 

 

米倉涼子さん

 

 

 

 

 

 
 
 
やはり映像は
 
原作を越えられないでしょうけれど
 
 
どうなんでしょあせる
 
 
 
米倉さんが
 
ひたすらカッコイイドラマに
 
仕上がっている予感
 
 
 
グラサン
 
 
 
 
 
図書館での返却の際に
 
 
「とても面白かった
 
お薦めです」と司書さんに
 
〝オススメ〟してしまう私の愚行w
 
 
 
 
しかし、その司書さんが
 
米倉さんの大ファンだそうで
 
受付カウンターで
 
小声でささかに盛り上がった次第
 
 
爆  笑
 
 
 
そういえば
 
著者でフリーライターの
 
佐々さんも
 
 
涼子さんだわ