<2023年製作/114分>
劇場公開日:2023年3月24日

 

 

 

松山ケンイチと長澤まさみが

初共演を果たし

連続殺人犯として逮捕された介護士と

検事の対峙を描いた

社会派サスペンス

 

共演は

鈴鹿央士、坂井真紀、柄本明ほか

 

葉真中顕の小説

『ロスト・ケア』をもとに

『そして、バトンは渡された』の

前田哲が監督

 

『四月は君の嘘』の

龍居由佳里が前田監督と共同で

脚本を手がけた

 

 

 

 

(C)2023「ロストケア」製作委員会

 

 

 

あらすじ

〜以下、サイトより〜

 

 

ある早朝、民家で

老人と訪問介護センター所長の死体が

発見された

 

 

 

(C)2023「ロストケア」製作委員会

 

 

死んだ所長が勤める

介護センターの男性介護士(松山

ケンイチ)が犯人として浮上するが

彼は介護家族からも慕われる

心優しい青年だった

 

 

(C)2023「ロストケア」製作委員会

 

 

検事の大友(長澤まさみ)は

容疑者が働く介護センターで

老人の死亡率が異様に高いことを

突き止める

 

 

 

(C)2023「ロストケア」製作委員会

 

 

容疑者は

多くの老人の命を奪ったことを

認めるが

自分がした行為は「殺人」ではなく

「救い」であると主張

 

 

(C)2023「ロストケア」製作委員会

 

大友は事件の真相に迫る中で

心を激しく揺さぶられる

 

 

 

グラサン

 

 

 

 

 

どうしても

 

相模原市の津久井やまゆり園

 

殺傷事件の犯人の凶行が

 

鑑賞中たびたび脳裏を

掠めてしまいます

 

 

 

現実にあった事件

 

決してあってはならない事でした

 

 

 

 

この映画は

 

フィクションであり

 

 

原作の発表は


2016年に発生した

 

「やまゆり園事件」より以前の


2013年であります

 

 

 

 

 

 

介護をする側される側

 

どちらの立場にもなり得る私自身

 

映画で描かれる現実を


他人事と捉えることは


出来ませんでした

 

 

 

 

正気を失っていく親を看る

 

心身的な辛さ・・・

 

 

キレイ事では語れない社会派ドラマ

 


そのような映画が


うちの宇梶は苦手で


観たがりません

 

 

 

私は夫(うちの宇梶)とは逆で

 

 

これまで見えていなかったこと

 

知らなかったことへの

 

〝気づき〟を求めてしまいがち

 

 

 

グラサン

 

 

 

 

私たち世代は今

 

 

親や義親の介護を

 

日常のこととして過ごしている


世代です

 

 

 

そして

 

やがて自分自身が

 

介護される立場になるでしょう

 

 

脳出血等の後遺症で

 

すでに要介護となる世代でも

 

あるわけで

 

 

 

〝老い〟だけが介護の原因とは

 

限りませんしね

 

 

 

グラサン

 

 

 

 

 

 

映画を観てまず

 

 

綾戸智恵さんに

 

度肝を抜かれます

 

 

(C)2023「ロストケア」製作委員会

 

 

そうです

 

ジャズシンガーの綾戸さんです

 

 

 

 

・・・が、カメオ出演の綾戸さん

 

ほぼ〝素〟だと思いますw

 

 

 

 

そして

 

 

柄本明さんは

 

不自由な身の高齢者を演じたら

 

ピカイチ だよね~

 

 

 

お見事でした

 

 

 

グラサン

 

 

 

 

介護の現実

 

人としての尊厳

 

生きる権利、道徳観

 

家族の絆

 

 

とくに

 

家族を愛しているからこそ

絆という呪縛に

苦しめられているのだ

 

 

という犯人(役の松山ケンイチさん)の

 

台詞が刺さります

 

 

 

この映画を観た数日後にスタートした

朝ドラ『虎に翼』初回放送で

松山ケンイチさんをお見掛けし

ドキっとしましたw

42人もの認知症老人を殺害した犯人が

朝ドラでは裁判官ですから・・・

 

 

 

 

 

いろいろと考えさせられる映画です

 

身につまされる映画です

 

 

観て楽しいという映画ではありません

 

 

 

 

どんな介護が親のために正解なのか

 

また

 

自分自身が介護される立場なら

 

介護に何を求めるのか

 

誰もが考えずにはいられない映画です

 

 

グラサン

 

 

ぜひあなたも

 

身につまされてください