丹沢の熊 | コスパだよ、ライダーは! CB650Rと時々登山(ダンチマンのブログ)

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ツーリングで出会うモノ、コト、メシなどのコスパを評価。時々山にも登ります。家族の記録も兼ねております。

今年は熊のニュースが極めて多かった。
秋田、青森、新潟あたりに特に多く出没していたと思う。
ところが先日東京都町田市にも熊出没のニュースが出たのを見て大変驚いた。町田市といっても圏央道の走る城山湖近くなので山の中の話ではある。 


先日訪れた丹沢山塊ではどうなのかと調べてみたら神奈川県のHPに目撃情報が随時更新されていた。


驚いたのはその頻度と場所。

特に10月は10回。住所を見るとそれほど人里から離れていないように思える。



丹沢には少数ながらもツキノワグマが生息しているらしい。熊の存在は丹沢の生態系が豊かであることの表れだと思う。ただ中には猪向けのくくり罠にかかってしまい、やむなく補殺するケースもあるようた。このところの熊騒動で熊を殺すなというクレームが東北地方の市役所に入っているらしいが、人命が優先されるべきでクレームなんてお門違いも甚だしい。が、それでも数少ない丹沢の熊が殺処分されてしまうというのはなんだか切ない。

山を歩いている時、どこかで熊に見られてるかもしれないと思いながら登るのは登山の奥ゆかしさではないだろうか(ただの変態?)。

ところで熊は執着心の強い生き物だそうだが、私は熊の生態に関心(執着心?)がある。YouTubeにはクマ関係の動画が多くアップされておりついつい見入ってしまう。

以下は私が読んだ熊にまつわる本だ(このブログでも取り上げた)。

吉村昭著「熊嵐」

三毛別羆事件を取り上げたドキュメンタリー
吉村昭氏の取材力はパナイですね。グイグイ引き込まれます。

同じく吉村昭著「熊撃ち」
熊に関する短編集。こちらは気軽に読めます。

久保俊治著「羆撃ち」
吉村昭の熊嵐は大正時代であるのに対し、こちらは昭和の話。時代は変われど熊は賢く、山の世界の頂点に君臨していることが分かる。

こちらはマンガ
クマ撃ちの女
時代は一気に令和(だと思う)。
活字の世界もいいけど、マンガもよい。クマの表情が本当に豊かに描かれている。同時にクマ(ヒグマ)は本当に恐ろしい生き物なんだと感じてしまう。

今読んでいるのはこちら。
矢口高雄著「マタギ」

矢口高雄さんといえば釣りキチ三平ですが、このマタギも素晴らしい。
主人公の三四郎は一見魚神さんと瓜二つですが、そこは大空翼くんと三杉くんの違いがつかないのと同じで突っ込んではいけない。そしてこちらも動物たちの表情が本当に豊か。釣りキチ三平は子供の頃実家にありましてよく読みました。既に鬼籍に入ってしまいましたが、矢口先生は素晴らしい作品を後世に遺したと思います
もとはアメブロの頼朝さんの記事で見かけたんですけどね。
とても面白かったです。

来年はドングリがいっぱいなって、クマさんたちが里に下りてこなくてもすむようになってくれるとよいです。

熊と思われるフン
滝子山(山梨県にて)


おわり