7年前の夏《ディスクユニオン新宿ロック館》で、アビーロードオリジナル盤🍏を買い、《音質》にのけぞった👊✨
……が、しだいにそれじゃ飽き足らぬ自分が居た😩
あのとき若い店員👨に言われた言葉が、のどにつかえた小骨のように、私の中でわだかまっていた🌀
「ジャケ裏のリンゴマーク🍏が左に寄ったのがレフトアップル🍏で、おなじオリジナル盤でもプレミアつきです」🍩
《上には上がある》……そう、知らされつつも、レコード初心者🔰(=私)は、通常アップル🍏オリジナル盤を求めた。
ついでにレジで売っていた✨新刊✨を買った。
📘《アナログ・ミステリー・ツアー 世界のビートルズ 1967-1970 湯浅 学 青林工藝舎》
いやあ、これぞ、💀天下の奇書💀。
ビートルズのレコードについて英国オリジナル盤の検証はもちろんのこと、米盤、独盤、仏盤、日本盤、そしてオーストラリア、ニュージーランド、ギリシャ、フィリピン、インド、ジャマイカ……と、レコード探索の触手は世界くまなく伸ばされる🌏
文章も面白い。たとえば、アビーロード《日本盤》。
《ハイファイではないが、チャーミングで魅力的な音に仕上がっている。国産カートリッジで、畳部屋で聞きたい》🍵
こういう文章を読めば、とりあえず畳部屋のないマンションに住む(軍資金の限られた)私の場合、「じゃ、とりあえず国内盤はパスね♪」と決まる。
しかし、こういう文章⬇を読めば、心はざわつく。
《やはり初期プレスはたとえばA-1(筆者注: カム・トゥゲザー)のベースなどにもっちりと中身の詰まった充実感を感じさせ、音がなっている部分以外でも、残響の気配に差が出る。プレスが下るにしたがって、徐々に帯域に抜けた部分が出てくるようだ》😱
おおっ、これぞ本BLOG ♪ レコード再発見♪ ビートルズ アビーロード① レコードの世紀で書いた、《版画の喩え》そのもの。
プレスが老いれば (?)、《ビビット感》が薄れるわけか。
プレスの若さは、レコード内周部の無音部を見ればわかる。
アビーロード英国オリジナル盤(A面)であれば、時計6時の箇所に「YEX749-2」と刻印されている。
これはプレス原盤に付与された《マトリクス番号》。
そのプレスが気に入らないか、レコードが複製できる物理的限界に達したかで、新しい原盤がつくられ、以下YEX749-3、YEX749-4…とプレスが下がっていく。
そして時計9時に《数字》、時計3時に《アルファベット》が刻印されている。
《数字》は《マザー》番号、《アルファベット》は《スタンパー》番号という。
📖 以下、解説 📖
(不要な人は、読み飛ばしてね)
凸スタンパー凸とは、塩化ビニールのかたまりをプレスしてレコードに成形していく、いわば《版木》か《ハンコ》。
レコード溝は凹なので、凸スタンパー凸は当然のこと凸。
凹マザー凹は、凸スタンパー凸の文字どおりの《母》。
♪演奏♪はまずテープに録られ、その音の振動で凹ラッカー盤(原盤)凹に溝が掘られる。そして凹ラッカー盤凹にニッケルでメッキし、それをはがして凸メタルマスター凸がつくられ、ふたたびメッキして、ようやく凹マザー凹の誕生。
凹マザー凹をふたたびメッキ、それをはがして凸スタンパー凸が生まれる。
さらに凸スタンパー凸が摩耗するたび、ふたたび凹マザー凹からつぎの凸スタンパー凸が生まれ、凹マザー凹がくたびれると、凸メタルマスター凸からふたたび凹マザー凹が生まれ……
凹凸凹凸🌀おわかりかな🌀凹凸凹凸(解説おわり)
まあ、べつに(ほぼ誰も)見たわけじゃなし、ともあれ、《マザー》と《スタンパー》が若ければ👑初期プレス👑。
《マザー》は数字なので、「1」が最初でわかりやすい。
《スタンパー》の順番は、ちょっと面白い。
「GRAMOPHLTD」という順で、「GRAMOPHONE COMPANY LTD(グラモフォン社)」の略。
すなわち《マザー》「1」《スタンパー》「G」の《1G》盤》こそ「ほやほやの新生児👶」もしくは「いの一番プレス♨」。マニアはこれを血眼で探す👀
なにしろビートルズは売れば、たちまちン十万、ン百万枚も買われた。中古市場で流通している(通常アップル🍏やレフトアップル🍏もふくめ)アビーロード英国オリジナル盤は、おおむね「5 MRG」といったイメージ。
これは「5番目のマザーからつくられた421番目のスタンパーでプレスされたレコードなのよ♡」というしるし。オリジナル盤の「後期高齢者👴(❓)」らしい、とわかる。
となれば、《1G》盤。
1枚のスタンパーからプレスされるレコードの数は200〜500枚といわれ、1Gであれば🐴500着🐴以内🌸確定🌸。
アビーロードは世界で、最終的に3,000万枚も売れた。
《1G》を持っていれば、なにか大勢の家来を従えた👑殿様👑、あまたの黄色いネズミを率いる⚡ピカチュウ⚡(のような)気分になりはしまいか。
いや、だからこそ、《1G》は💰高い💰。
その最高値は、デビューアルバム《プリーズ・プリーズ・ミー》ステレオ盤✨。
じつは「両面《1G》」は存在せず、最初プレスはA面《1G》B面《1R》またはA面《1R》B面《1G》。
…と、世界の“研究者”によって明らかにされている💡
ビートルズのデビューステレオLP、その先頭500枚以内の上、LPのラベルデザインも高級感あふれる《BG=BLACK AND GOLD (黒地に金)》✨。
しかも《BG》ラベルは、発売まもなく、パーロフォン社のデザイン一新にともない、《BY=BLACK AND YELLOW(黒地に黃)》ラベルに変更される。
《1G/1R》のあと、《プリーズ・プリーズ・ミー》も《BY》ラベルで売られ、《BG》の💰希少性💰たるや、他の追随をゆるさない💨
ちなみに《BY》ラベルは《サージェントペッパー》までつづき、《ホワイトアルバム》《アビーロード》《レット・イット・ビー》)のラスト3LPは、あのアップル🍏ラベル。
で、このLP。以上《ゴーパロステ(=ゴールド・パーロフォン・ステレオ)》とも呼ばれ、🌋至高のマウントLP🌋といわれる所以デス。
……ふうっ(ため息)。
書くだけで疲れたが、ともあれ《1G》。
アビーロードの《1G》って、どういう音なのか🔥🔥🔥