途中下車
通勤はバス。
19時までに制服(ヘボいスーツ)に着替えてタイムカードを押す。
バスはすき。
乗り物全般すきだけど。
この時間のバスは空いていて大体お気に入りの席に座れる。
二人掛けの席を一人占めしても大丈夫。
気分で座席を選ぶ余裕もある。
前後に人が座っているところはまず避ける。
ちょっとした自分空間がすき。
窓の外を歩く人を見るのがすき。
毎日同じ風景に小さな変化を見つけるのがすき。
何時間でも乗っていたい。
このままどこか遠くに行けたらいいのに・・
「お客さん・・・お客さん・・・・起きて下さい。」
高校時代
その頃から通学もバスだった。
よく眠った。
あの心地良さは今も覚えている。
「東中洲~東中洲~」
・・・バスを降りて大きくひとつため息をつく。
これが今の「現実」なのだ。
中洲の大通りをいつもの速度で歩く。
ちょっと早足。
エレベーターのボタンを押す。
扉が開くまでの数秒には
もぉさっきまでの夢見心地は残っていない。
今日もある意味「夢を売って」稼ぎます。