ボクは虐待を受けた記憶も激しい苦痛に晒された記憶もない。

 

でも気づくと心を失い

人の形をした人形になっていた。

 

なぜだろう・・・。

 

その問いの答えを見つけ、人としての心を取り戻した経験を

ここに書いていこうと思う。

 

いつかボクの体験が誰かの役に立ち

いつか誰かの心を取り戻すキッカケになれば嬉しい。

 

奥さんが耐えなければいけない夏の儀式は続いていたが

表面上は穏やかな生活を送ることができていた。

 

ボクと奥さんには3人子供がいる。

全員、女の子だ。

(だからボクは少し肩身がせまいwww)

 

ボクの両親からすると

2人男の子の孫

3人女の子の孫

でバランスが良い。

 

奥さんの両親からすると

2人女の子の孫

3人女の子の孫

で孫、全員が女の子なのだ。

 

だから奥さんのお父さんにとって、奥さんが生んでくれた最後の女の子は

「どうしても男の子〜!!!!!!!」

と言う思いが強かったと思う。

 

そもそも一人目の子供がなかなかできなかったボクたちは不妊治療を受けていた。

主に奥さんが一人で耐えてくれたと思う。

 

治療を開始してから3年経った時に、一人目の子供ができた。

その時、奥さんは31歳。

 

不妊治療をするとなると、結構、良い車が買えるくらいお金がかかる。

そして、それ以上の苦痛に女性は耐えなければならない。

 

だからこそ、不妊治療をする人たちは一人、子供ができたらもう治療はしない

という夫婦が多いかと思う。

 

だがボクの奥さんは「子供は3人欲しい!」が口癖の人だったので

ボクも奥さんも何の疑問も持たずに2人目、3人目と治療を繰り返した。

 

それがボクの父の目には不思議に映ったようで

3人目のが奥さんのお腹にできた時に、父は奥さんを呼び出し

「お父さんに男の子を産めと言われているのか?!」

と言ったらしい。

(これはまたボクが風呂に入っている間の儀式の最中に)

 

もちろんNOだ。

奥さんのお父さんは一切関与していない。

ボクたち夫婦の意志で3人目を授かるために治療し、そして念願叶って授かったのだ。

 

だが、ボクの父にはそうは思ってもらえなかった。

 

ボクが風呂から上がっても奥さんはまだ正座のままで何やら言われていた。