ボクは虐待を受けた記憶も激しい苦痛に晒された記憶もない。

 

でも気づくと心を失い

人の形をした人形になっていた。

 

なぜだろう・・・。

 

その問いの答えを見つけ、人としての心を取り戻した経験を

ここに書いていこうと思う。

 

いつかボクの体験が誰かの役に立ち

いつか誰かの心を取り戻すキッカケになれば嬉しい。

 

ボクにとっての第一子の誕生。

そしてその子のお宮参りで事件が起こり

ボクの両親と奥さんの両親は埋めようのない深い溝ができた。

 

お宮参りの日、奥さんの両親は来ないと言った。

 

それはどうしてかと父は電話して理由を聞いたらしい。

奥さんのお母さんが電話口で話した理由は

「主人の母が余命一年と宣告されたので、家を離れることができません。」

 

奥さんの実家から、奥さんのお父さんの実家までは車で1.5時間

奥さんの実家から、ボクの実家までは車で3時間

 

奥さんの実家 → 奥さんのお父さんの実家 → ボクの実家

 

という感じで、ちょうど通り道にある。

しかも余命宣告を受けたとのことだが、一年だ。

 

今、危篤だというならわかるが、一年だ。

そしてお宮参りは5日後。

 

どうしてこんな幼稚な(というと失礼かもしれないが)理由を言ったのか。

 

父はというと、もちろん電話口で激怒して大変だったと母が後から教えてくれた。

 

そして奥さんのお母さんもボクの父の激怒を正面から受けたので

今でも「あんなに屈辱的なことを言われたのは人生、最初で最後だ」と言っている。

それくらいひどい言われようだったのかもしれない。

 

奥さんは両親のミスは自分のミスだからと

父に土下座して謝ってくれた。

もちろん、ボクも横に並び、土下座して謝ったが、父の怒りは収まらない。

 

そして奥さんのお父さんも怒り心頭だ。

自分の奥さん、つまりボクの奥さんのお母さんのことを罵られたからだ。

 

仕事から帰ってきたら泣いていたと。

そしてボクは奥さんの実家のそばにあるホテルに呼び出され

(実家には入れてもらえなかった)

ホテルのロビーで、多くの人の前で土下座した。

 

ロビーの床に額を擦り付けて謝った。

 

が、もちろん許してもらえるはずがなく、今に至る。

 

ボクと奥さんの両親との関係は、表面上は良好だ。

 

奥さんとボクの両親との関係も、表面上は良好だ。