ボクは虐待を受けた記憶も激しい苦痛に晒された記憶もない。

 

でも気づくと心を失い

人の形をした人形になっていた。

 

なぜだろう・・・。

 

その問いの答えを見つけ、人としての心を取り戻した経験を

ここに書いていこうと思う。

 

いつかボクの体験が誰かの役に立ち

いつか誰かの心を取り戻すキッカケになれば嬉しい。

 

大学は家から遠く離れた場所だったため、一人暮らしが必須だった。

 

まずは部屋探しと思い、ワクワクしたのを覚えている。

 

が、もちろん父がすでに見つけていた。

 

以前、食事の時の話題は政治の話だと書いた。

 

そう、父の友人は政治家が多かった。

小学生の時、家に帰るとテレビで見るような政治家が家にいた。

 

今はすでに引退してしまった人もいるし

現役で今もテレビでいつも見るなと思う人もいる。

 

定期的にいわゆる大物政治家と呼ばれるような人が家にいたが

今思えば、選挙のタイミングだったんだなと思う。

 

そんな政治家つながりでボクの一人暮らしの家は決まっていた。

 

父の人脈で家が決まるということは

しっかり監視がつくということを意味する。

 

そして一人暮らしがいざスタートしてみると

毎日、毎日、毎日、必ず17時に電話がかかってくる。

もちろん、家の固定電話だ。

 

携帯を持たせてもらえなかった。

理由は明白。ボクの行動を父が把握するため。

 

これは束縛したかったわけではなく

田舎から急に都会に行き、父が決めたことにただ従っていたボクを心配してくれたんだと思う。

 

そして、親しい友達ができるまで

一人暮らしの大学生はみんなこんなものだと思っていた。