ボクは虐待を受けた記憶も激しい苦痛に晒された記憶もない。

 

でも気づくと心を失い

人の形をした人形になっていた。

 

なぜだろう・・・。

 

その問いの答えを見つけ、人としての心を取り戻した経験を

ここに書いていこうと思う。

 

いつかボクの体験が誰かの役に立ち

いつか誰かの心を取り戻すキッカケになれば嬉しい。

 

中学生になり、胃潰瘍を経験してからボクと父の会話は

父:おはよう   ボク:おはよう

父:勉強したか? ボク:うん

この2種類だけだった。

高校を卒業するまで、この2種類以外は話した記憶がない。

 

ボクが家から片道1時間の学校に通っていたこと

中学生になり通い始めた塾は学校と家の中間地点だったので学校帰りに塾に行くようになったこと(父に送迎が不要になった)

これらの理由でボクは父と生活時間がすれ違うようになったのが大きな原因だ。

 

中学生と言えば、みんな部活に夢中になるだろう。

(もちろんだが、このことを知ったのは大学生になってからである)

 

ボクはと言えば、部活に入りたいと父に言ったら即答で「NO」だった。

 

父が決めた通りに行動する

ボクはそう決心していたので、理由は聞かずに従った。

 

幸い、ボクと同じように帰宅部の友人は何名かいたのでイジメにあうとか

疎外感を覚えるなんてことは一切なかった。

だから、大学生になるまで、中学時代は部活に夢中になるのがノーマルだと気づかなかったんだと思う。

 

ボクが中学に入ってからは妹と過ごす時間も減った。

だから妹がどんな精神状態で中学受験に向かっていたのかはわからないが

彼女も無事にボクと同じ中学に入学してきた。

 

妹とボクが決定的に違うのは

彼女は中学3年生の時に、自分を取り戻したのだ。

 

ボクは父の敷いたレールの上を進むと決めていたので反抗期は一切なかった。

だが彼女はしっかりと自分の意思を持っていた。

 

妹は反抗期で自分を取り戻し

ボクはそのチャンスを逃してしまったのだ。