特有の気だるさに包まれながら、腕の中の塊に手を伸ばす

汗で額に張り付いた前髪をクルクルと指に絡め、もう片方ではしっとりとした肌を撫でる





潤と関係を持つようになったのは早い段階だった


元々、潤を見つけたらもう二度と離さないと覚悟を決めていた俺

潤は潤で幼い頃の記憶が『すりこみ』の様に
警戒心もなく、その手を掴んでくれた

智さんにもお墨付きをもらい、最近では仕事からこのマンションに帰り、朝もここから出社する日々

仕事柄、留守も多い智さんに代わり、恋人のような親子のような関係

『早くもらってやれよ!』

と、親代わりの智さんの後押しと、会社からの海外勤務の辞令が出たのはほぼ同時だった




「実はな『レイ』を探してる奴がいるらしい」

突然、行方を晦ました『レイ』の噂は薄れつつあるが、消えたわけでもない

「そんな潤がこれから生きていくのは外国の方がいいのかもな……」


寂しそうな顔をしながらポツリと呟いた智さんの言葉で俺は腹を括った