前記事の捕捉記事です。
前回に触れました、結弦くんの、
今年のDOIの最終公演後のインタビューで語っていたこの箇所。
-叶えたい夢-
やっぱり4回転半は、必ず成功させたいなっていうふうに思ってますし、
やっぱり、意志の力ってすごく強いと思うんですよね。
人間ならではのものだと思いますし、
ただがむしゃらに本能的にやるだけじゃなくて、すごくいろんなことを
考えて計算して、緻密に組んでいくからこそ、人間にしか到達できない
ところがあると思うんで、一般常識の壁だったらかなり難しいものだと
思いますが、僕だからこそできたって最終的に胸を張って言えるように
日々努力したいなと思います。
(前記事では、間違ったまま初めの1~2時間くらい貼ってしまってました。
修正しておきました、すみません
)
タモリさんと山中伸弥教授が語り合っていた番組の中のお話と、結弦くんのことばが重なるものがあって、このことばに、結弦くんのにんげん観みたいなものが、ひょこっと顔を出しているように見えました。
『YUZU’LL BE BACK Ⅲ』より
結弦くんの夢の実現を想いながら・・
にんげんのもつ不思議さ、ちょっとだけ。。
番組の一部をご紹介したいと思います。
(結弦くんのことばと直接つながる部分は少ないかともおもうけれども・・)
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「NHKスペシャル▽タモリと山中伸弥 超人たちの人体」
東京オリンピックが始まる前、7月22日の放送だったと思います。
超人と呼ばれるアスリート方々の人体がどうなっているかを探る番組でした。
①超適応
たとえば、人類最速の男ウサインボルト選手の、筋肉の足の裏にまでついた筋肉とか。
水泳界の新星アメリカのケレブ・ドレセル選手の、無呼吸泳法を可能にした胸鎖乳突筋の発達とか。
こうした超人的アスリートの、長年の特訓による肉体の変化は、超適応と言われるそうです。
そんなアスリートの1人に挙げられる、車いすアスリートの、タチアナ・マクファーデン選手に、研究グループが行う実験に協力してもらい、脳の中の様子を解明していきました。
②マクファーデン選手と、行われた実験
マクファーデン選手は、パラリンピック・ロンドン大会では、T54クラスの三冠、リオ大会では4種目金メダルと2種目銀メダルを獲得した、選手です。(今回はいろいろ惜しい結果でした)
その凄さの秘密に迫ろうということで、行われた実験は、時速40Kmのトップスピードで、どのくらい長く走り続けることができるか、というもので、その結果を、MRI1200倍の3Dボディで作った映像に照らし、データの解析が行われました。
トップスピードで走る続けると、酸欠状態になっていくため心拍数が上がっていき、限界値の170に達する。優秀な車いすマラソン選手でも、心拍数170になると、18分でギブアップするところ、マクファーデン選手は、170になってから28分もトップスピードで走り続けることができた。
そこで、解析が始まりました。
②意志の力と、第一運動野と補足運動野
その結果わかったのは、マクファーデンの脳に、通常の人より1.4倍に発達しているところがあること。それは、第一運動野と補足運動野という場所だそうです。
↑
脳幹は、この太い軸のような中心の部分です
第一運動野の体積の比較。
左の薄い水色が一般の人、マクファーデンさんは、右の濃い水色のグラフ。
車いすをこぐ間、心拍数を監視していたのは、脳幹の部分。心拍数が限界値に近づいたとき、生命維持のために、動くのを止めろ!と筋肉に指令を出すんですね。
ところが、筋肉に指令を出すはたらきは脳幹だけではなく、上図の第一運動野、補足運動野にもあって、ここからは、動け!と命令する。
NICT脳情報通信融合研究センターの脳科学者、内藤栄一氏によると、車いすを一所懸命にこごうとするトレーニング、かなり強い意志力で、毎日集中的に、しかも長い期間にわたって行っていることが、この領域の拡大につながったのではないか、ということです。
だから、脳幹が、動くのを止めろ! といっても、この運動野が止めるな、動け! といって、両者のたたかいになるわけですね。それで、動け!の指令が上回ったことで、マクファーデンが28分もこぎ続けることができた。・・のではないか、と。
③前頭前野のちから
ここでもう一つ、脳神経学者のトマス・パウス氏が、前頭前野という場所に注目しています。
脳幹が生命維持のための領域なら、前頭前野は思考の中枢。まさに意志を生み出す場所。
ここからも、筋肉に動くよう、指令を出しているようです。
意志と書いてある青い部分が、前頭前野。黄緑色が脳幹。
心拍数が限界に達してもマクファーデンがこぎ続けるのは、ストっプをかける脳幹からの指令を、こぐんだ、という前頭前野からの指令の一部が、第一運動野にも届き、そこを介して筋肉を動かします。この前頭前野からの指令が脳幹からの指令を上回ったからだと、ハウスさんは考えているそうです。
「痛みや辛さ、疲労に抗ってでも、強い意志の力が必要です。そういう時に、前頭前野からの指令の一部が活発に働くのです。」とのこと。
④わたしには、できる!
マクファーデン氏は子供の頃から、ヤ・サマということばを何かにつけ口にしていたそうです。
生い立ちが、過酷でした。
生まれつきの下半身不随で旧ソビエトに生まれ、6歳でアメリカに養女として引き取られるまで、孤児院に預けられていました。車いすなどなく、待っているだけでは何も与えてもらえない。(日本と違って厳しい・・)克服するのに思いついた逆立ち。
これで自在に好きなところへ行ける。自立する手段を獲得したのでした。これが、壁を乗り越える体験の始まりとなって、そこから不可能に挑戦する道に入り、アスリートとして、伝説的な記録を残すに至ったのですね。
ヤ・サマ (わたしには、できる)!
逆立ちに限らず、例えばこの実験で、ヤ・サマと思えば、前頭前野は、私にはできるという判断をして、こぎ続けよ、と筋肉に指令を出し続ける。
ヤ・サマということばと共に、マクファーデンの前頭前野の中に深く刻み込まれた、数々の成功体験が、自らを限界ギリギリにまで追い込んでいく、大きな力となっているんだそうです。
Ya sama (わたしにはできる )!
マクファーデン氏は最後に、こんなことばでしめていました。
「私の人生は子どもの頃から沢山の壁の連続でした。その壁に、どうやったら乗り越えられるか、ずっと試されてきました。時には、いくら努力してもうまくいかないこともあります。それでもあきらめずに生き抜いてきたことに、わたしは誇りをもっています。」
・・いくら努力してもうまくいかなくても・・あきらめず生き抜いたことが誇り・・
(とても生き生きしたきれいな目をしてらっしゃるなと思いました。)
⑤ 意志の力で脳まで変化する
タモリさんと山中伸弥教授の、まとめの会話
タモリさんが「ヤ・サマ!は呪文なんですかね」と聞くと、「スイッチになっている」と答える
山中教授。
「意志の力って、脳まで変化しちゃうんですね」
「そうですね。脳っていうのはものすごい、可塑性=変わる力を持っています。」
「今、ヤ・サマといって働いているのは、脳の前頭前野なんですけど、前頭前野は、例えば猫は3%くらい、サルでも11%。人間は30%近い割合を占めている、と言われているます。」
「やっぱり他の動物とは違う進化をしているわけですね。」
「動物だと、獲物を追いかけようと意思が働くけども、追いつかず体に限界を感じたら止めて
しまう。」
「でも、にんげんはそこに何らかのいろんな理由、凄い動機があれば、体が限界と感じていても、それを乗り越えてしまう。」
「人間が非常に大きな前頭前野をもっているということは、意志の力で体が感じる限界を乗り越えることができる。ということであって、それは私たち人間を人間たらしめているものの一つだと思います。」
ということでした。
⑥自分なりのまとめと雑感
成し遂げようとする強い気持ちで動き続けると、第一運動野、補足運動野、前頭野の領域が増えて行き、意志の力が生命維持の制御システムを打ち破って、筋肉のつき方、はたらき方を変えてしまう・・
限界を超えようとする意志の力が強くなればなるほど、筋肉だけではなくて、脳のありようまで変えていく。そして、無理と言われるような高難度な技術もできるようになるんだ、ということ。
ひとが限界を越えようとしている時は、こういう仕組みがはたらいてるんだな、というところを見ることができて、べんきょうになりました。まさに、にんげんがにんげんたらしめているところ、ということ、ですね。
あの、「できる!できる!できる!」のことだまの効力が、科学的にほぼ実証されたってことかな。そのプロセスを科学的に見せてもらったことで、‥美4Aの実現のこと、これはほんとに絶対できる !! と、結弦くんの背中を押してもらっているような感覚になりました。
そして、これまで乗り越えてきた、かずかずの困難な試合を思い出していました。
満身創痍の2013年の世界選手権とか、
2014年のGP中国杯とか、
2016年のリスフランをおし隠しながらの世界選手権とか・・
お写真追加
やっぱり、これ大事なので、追加しました。
フィギュアの歴史に残る大舞台。
痛み止めで感覚を麻痺させながらの演技・・
彼の意志力と緻密な計算力。
成功のイメージを繰り返し身体に記憶させ、
全世界のエネルギーを一身に集めて、勝ち取った金メダル。
これは人類の将来のために、科学的解明を要するほどのできごと。
一言でいうと、奇跡。
(ここまで載せるとくどいかなと思ったけれど、やっぱり外せないので、追加
)
平昌後も・・2018年のGPロシア杯・・
捻挫した右足で、プル様にささげたフリー・・
結弦くんは辛そうなお顔をするどころか、・・これ、演技後ですが、
苦しいのに、笑顔なんですよ・・
そもそも、2012年のニースのときからして、
立ち向かっていくんだ、乗り越えてやるんだ、
こういう試合、毎年のように、繰り広げてきたんですよね。
これらの試合は、どちらかというとド根性もの。上に紹介したアスリートの方々に通じるところのものかなと思います。
・・で、こういう意志の強さ、積み重ねた体験が、結弦くんの前頭前野をより活発にさせ、結弦くんに実現する力をさらにもたらしてきたわけで、それが土台となって、その先の美しい4Aという更なる技の習得につながっていく・・
山中教授とタモリさんの番組に沿って考えると、そういうことになるのかな。
やっぱり、意志の力ってすごく強いと思うんですよね。
ひとのすごさって、意志力とか、前頭前野ですべてが決まるというわけでもなく、もっと違う領域もあってこそ言えることだと思うけれど、・・なにせ、すごすぎます。
⑦結弦くんは到達点を持っている・・
それで、ここからは話が少し変わりますが、記事を書いてて途中から書きたくなったことです。
にんげんがにんげんたらしめているところの、さらにその先に到達するところの話です。
先ほどの、2018年のロシア杯、笑ってるんですよ・・・・?
捻挫して、杖がないと歩けないくらい痛い足なのに。
あのロシアで、全力を注いで、演技を捧げることができたことが、どんなに、嬉しかったのか。
これね、「羽生結弦にしか到達できないところ」と言い換えたくなりましたね。。
(・・こういう表現は、ちょっと言い過ぎかな・・?)
普通のひとには、なかなかできないことですよね。
「人間にしか到達できないところ」
それは、結弦くんのことばの中にある、
いろんなことを
考えて計算して、緻密に組んでいくからこそ
ということが、大前提にあることなんですが、これに、山中教授の教授のことばから、
にんげんと他の動物との違い、ということで、次のようなことまで、思ってしまいました。
(「考えて計算して、緻密に組んでいく」これもすごく大きことだよね。ここでは一言ですませますけれども。)
動物が追いかけたり、めがけて行くものはすべて、カタチをなす、モノ。
でも、にんげんは、まったくカタチにないものをも、求めて生きている。
その、カタチのないものの最高のカタチを、結弦くんは、知っている。
というか、身に着けている・・と思う。
そこまで到達できたひとの境地を、身に着けている。・・とわたしは思います。
だから、「人間にしか到達できないところ」ということばが自然に出たのだろうと思いました。
平昌の金メダルさえも、彼にとっては、捧げるものだった。
普通なら、金メダルが目標でゴールなのに。そこから先に進みだしてぶつかったケガの壁。
ロシアで、あの足で、不本意のできだった演技でも、笑顔になれていた結弦くん。
金メダル以上のものが、彼のこころを満たしてるように思いました。
それゆえ思いました。向かうところの次元が違う。
結弦くんは、ひとが到達する最高のゴールの場所が、ひとよりも見えている・・
「羽生結弦にしかと到達できないところ」があると、思ったのは、そういうわけであります。
(この辺も、言い過ぎ・・?)
普通に、聞き流してしまえることばです。
でも、結弦くんを見ながらそのことばを改めて聴くと、ずいぶん深いことばだな・・
と思えるんですよね。
・・もっとも、これは、わたしのいつもの、勝手な妄想でしかありません。
結弦くんを 買いかぶりすぎ、と言われるかもしれませんね。
でも、思わずには、いられない。そんなわたしであります、はい・・![]()
4Aのほうは順調に進んでるかな・・
真夜中の練習で体調を崩さないよう・・気になるところです。
とにかく無事で健康で、元気でいてほしいです。![]()
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追記:
ちょっと混乱気味、まだまだ整理できてなかったな。
だいぶ修正しました、ごめんなさい。
気が付き次第、少しずつ直していきます。
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