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jun2980さんのブログ

 何にでも興味をもっています。今、ミステリー小説の連載中です。また、韓国ドラマ、良い加減料理や難病の膠原病をテーマに写真なども載せながらつぶやいています。皆さんのペタやコメントが励みになります。どうぞよろしくお願い致します。



       第15話 


白老は登別と苫小牧の間にある町だ。

「ねえ、秀ちゃん、温泉楽しみだなあ。だって、まだ、湿疹の後が残っていて、汚いんだもん。温泉入ったら肌が良くなるでしょ」

無邪気に実亜が話してくる。

「でも、すごいよねえ。温泉付き別荘だなんて。お金持ちの人っているところにはいるのね」

実亜はため息混じりに、遠くを見るような目になった。

でも、僕には実亜に応える余裕がなかった。

別荘に着いてから、僕はどうすれいいのだろう。

落ち着かなかった。

僕は後悔をしていた。

どんな理由をつけてでも、来るべきではなかった。

先頭の車が瀟洒な建物の前で止まった。

それに続いて、朔の車、そして僕の車を止めた。

車から萌子さんのご主人が降り立って、ここです、というように合図を送ってくれた。

それから、助手席に回ってドアを開けてあげている。

萌子さんが降りているのが見えた。

僕たちはそれぞれでドアを開けて降りた。

「わ~。素敵~」

実亜と早苗さんが瀟洒な建物を仰ぎ見て歓声を上げた。

白老は札幌より積雪は少なかったが寒かった。

萌子さんのご主人が玄関の鍵を開けて、まず、萌子さんを中に入れてあげた。

続いて、朔がドアノブをご主人から預かって、僕たち3人が先に入った。

玄関の土間が広い。

十数人のお客の靴を並べても、余裕のある広さだった。

玄関ホールもセンスの良い調度品が並び、僕たちを歓迎してくれているのが分かった。

廊下を少し右に進んだ、行き当たりのドアをご主人が開けると、やっぱり先に萌子さんを中に入れてあげる


それは、長年そうしてきていることが分かる自然な動きだった。

常に、ご主人は萌子さんに慈愛に満ちた眼差しを向けている。

僕は複雑だった。

ドアの向こうはリビングだった。

木彫の布張りのソファーが僕たちを招いていた。

暖炉に装った石油ストーブのスイッチをご主人が入れた。

迷いがない。

全てに慣れていた。

「まだ、寒いでしょう」

ご主人がそう言って、ソファーでくつろぐように勧めてくれた。

コの字に並んでいる青い色の薔薇模様のソファーに、それぞれの夫婦が組になってコートを着たまま座った。

「まず、コーヒーを飲みますか」

ご主人がみんなに訊いているようで
、萌子さんに確かめるように提案した。

「飲みたい」萌子さんが答えると、
ご主人は軽く頷いて、

「妻は何をするにも、まずコーヒーを飲んでからでないと駄目なんですよ」

軽く笑った。

妻…

その響きが僕に嫉妬の炎を燃えさせた。

ご主人がリビングと対面になっているキッチンに立ち、コーヒーメーカーでコーヒーを落とす準備を始めた。

萌子さんは儚げに僕たちの向かいに座っていた。

「誰もタバコは吸わないんですかね


朔がみんなを見回して言った。

「私はもちろん、主人も吸いません


萌子さんが応えてから「朔風さんは」と訊き返した。

すると、早苗さんが、

「家も吸わないんです。前は朔ちゃん吸っていたんだけど、子どもが生まれる時、止めてもらったの」

朔に相槌を求めるように朔を見た。

朔のところには2人、子どもがいた。

今日は親に預けて来たと言っていた。

「実亜ちゃんのところは?」

萌子さんが僕らに話しを振ってきた。

「秀ちゃんは吸わないの。前は吸っていたらしいけれど、昔の恋人が、タバコが嫌いで、煙りを吸ったら咳き込んだので、それで止めたんだって」

僕は慌てて、萌子さんを見た。

「恋人のためにタバコを止めるなんて、実亜ちゃんのご主人、優しいのね」

萌子さんは何の躊躇もなく実亜に微笑んでいる。

「昔の恋人に感謝よ。私もタバコ嫌いなの。だから、秀ちゃん吸わなくて良かった」

僕は居心地が悪かった。

部屋が暖まってきたのもあるのか、嫌な汗が背中を伝わった。

僕は「暑いですね」と言ってコートを脱いだ。

それを見たご主人が、「コートはこちらのクローゼットの中に」と、案内した。

みんなも脱ぎ始め、それぞれがコートをハンガーにかけた。

萌子さんはご主人に後ろからコートを脱がしてもらい、ご主人が萌子さんのコートをハンガーにかけたのだった。

何でもないことだ。

別に何でもないことだ。

しかし、僕は萌子さんに愛と憎の表裏一体の気持ちがコントロールできなくなっていくのだった。

          続く

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

コメントをいただけると嬉しいです

 

          愛川るな


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今日、思いっきり化粧をしました。

もともと、私は目の化粧が大好きなのです。

ピンクとゴールドのアイシャドウをまぶたにたっぷり塗り、アイラインでしっかり囲み目をしました。

マスカラもまつげに重ねて重ねて、
地毛の2倍にしました。

鏡に映った自分の顔に満足して、今日という日を過ごすべく、さてと、読書をしていました。

そこに、誰かがやって来て、私を覗き込み、去ろうとしてはまた覗き込む。。。何度か繰り返している人の気配に顔を上げました。

26歳の新人の男性ドクターが私を見ていたのです。

そして、声を上げて笑い出したのです。

笑って、笑って…だから、私も笑って、笑って…


「どうしたんですか?いやあ、びっくりしたあ」と、ドクター。

「変身しました」と、私。

また、笑い合い。

たまたま、部屋には隣りのベッドの人しかいなかったのですが、その人ももらい笑い。

「明日もその顔で処置に来てください」

「うーん、時間、間に合うかなあ」

笑って、帰ろうとするドクターに

「先生、ご用件は?」と私。

「いや、ないんです。廊下から愛川さんを見かけて、見に来たんです」

「はあ~?」

そして、笑いながら、部屋を出て行きました。

どうして、笑ったの?

別人だと思った、とか、何か照れるとか…意味不明のことを言って。

普段は淡々と処置をするだけのドクター。

こんなに、声を出して、何で照れて笑っているの?

よく、分からん。

も~う。

これもミステリー(?_?;


午後3時33分撮影



          愛川るな


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札幌中央区に観覧車を屋上に配した大型商業ビル「ノルベサ」があります。






「ノルベサ」の「ノル」は、フランス語で「北の」という意味で、「ベサ」は北海道弁の「~べさ」をかけたそうです。

その観覧車ですが、最高地上高78メートルで、市内を一望出来るそうです。

2006(平成18)年に開店しましたが、残念ながら、私はまだ行ったことがありません。

それでも、興味を持ったのは、私の大好きな福山雅治さんが、昨年の9月に札幌のツアーに来た時に、ノルベサに行って観覧車に乗ったと知ったからです。

早速、Googleで検索!

すると、その観覧車ですが、ゴンドラ数32台あり、ゴンドラの色が赤色。

ところが、7号車だけ黄色と書いてあるのです。



なぜ??

でも、理由は書いてありません。

おそらく、それに乗った恋人同士が結ばれて「幸せ」になれるとかそういうことだろうと、推測しました。

それでも、どうしても知りたい私は
同室の若い娘や看護師に訊きました


みなさんの応えは「さあ~て。。。」
というものでした。

誰かが「その黄色のゴンドラにカップルが乗ると皆別れるから、今は全部赤色になっている」と言い、また
、誰かは「一台だけ赤色にするのを忘れた」と言い、埒があきません。

今年、看護師になったばかりの男の子は「僕は付き合ってた子と黄色のゴンドラに乗って別れました」と言うし。

そこで、私は直接ノルベサに電話して、訊きました。

「今でも7号車は黄色です。でも、理由は分かりません」

う~ん。。。

ああ、謎。

未解決なミステリーに私は気になっています。



夜はライトアップしているそうで、夜空に咲く花火のようですね。


          愛川るな


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Android携帯からの投稿


足の潰瘍からばい菌が入ってしまい
、このままでは身体中に回ってしまうというので、明日緊急に手術を受ける友よ。

膝上から脚を切り落としてしまう友よ。

今夜も変わらずに笑顔を向けてくれてありがとう。

私でさえ、胸がドキドキしているのに、辛いよね。

「いつも、明るい声が聞こえてきて楽しいよ」

って、うるさい私のことを優しさで包んでくれる。


「簡単に切り落としてしまうんだろうなあ」

と、ぽつり。

私はあなたの強さを見習うよ。

潔いあなたに敬礼します。

もうすぐ、消灯。

いい夢を見てください。


          愛川るな


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Android携帯からの投稿


4月22日午前5時13分撮影


4月22日午前5時25分撮影



昨夜は消灯と同時に夢の世界へ。

5時に目覚めました。

缶コーヒーを持って東へ。


今日は日曜日ですね。

お仕事の方もお休みの方も、今日1日が平穏でありますように。





          愛川るな


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