「もうやめたい」
本当は泣くほど苦しいのに、笑顔で言うから、分かってもらえないというか、スルーされてしまうのです。
とにかく、痛いのです。
生肉から一体化した皮、つまりトレックスを剥がされるのが、痛くて痛くて…
3月8日に手術が出来なくてもいい。もう、この治療をやめたい!
こんな泣き言、檸檬に言えない‥
今日も恐怖感でいっぱい。
処置室に向かう時、病室の人たちに
「いってきまあーす」と笑顔で手を振る私。
でも、とうとう今日の担当ドクターに弱音を吐いてしまった。
「もうやめたい」
やっぱり、私、笑顔。
どうして、つらい顔できないのかなあ。
憧れるなあ。
悲しそうな、辛そうな、苦しそうな、淋しそうな、陰のある哀愁を帯びた目、唇の綺麗な女性に。
そしたら、ドクターもやめてくれるかも‥
でも、今日の担当ドクター「やめてもいいよ」って、言ってくれたんです。
ホッ

ところが「ただし」と、続きが…
「テーカインを塗ってみてからにしよう」
テーカインとは、麻酔の塗り薬。
私の植皮手術を施される肉を、殺してしまった薬。
承諾するしかない私。
だけど、これがまた、痛くなく剥がれたのです!
確かに、この肉の吸引治療で、肉は赤々とした美味しそうなお肉になっています。
だからこそ、3月8日に手術が出来る見通しが立った訳です。
それにしても、このテーカインという麻酔薬は恐ろしく効く薬です。
ということで、また、器械に繋がれることになりました。
でも、今日、何だかすっかり疲れてしまって、私はずーっと、眠り込んでしまったのです。
働いている人たちが、たくさんいるのに、私はただ、眠っているだけ。
世の中の役に立っていないなあ。
どうして、病気になっちゃったかなあ‥
と、愚痴る私です。
愛読書の『類語辞典』も、今日は1ページも繰らなかった(>_<)
前に隣りに入院した高校生の女の子が「辞典って、調べるもので読むものではないしょ」と、厚さ5センチの辞典を見て言っていたっけな。
私にとっては読むものなのです(笑)
嗚呼~
虚しいなあ。
こんなこと、檸檬には恥ずかしくて言えない‥
また、笑ってくれなくなっちゃう。
嗚呼~
何か、虚しい‥
働きたい。
制限のある楽しいことがない人生と、諦めているけれど、また、子どもたちに勉強を教えたいなあ。
つまんない。
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